Pat Metheny Group "Quartet" GEFFEN(GEFD-24978)'96 - U.S.A.

Pat Metheny, Lyle Mays, Steve Rodby, Paul Wertico
    ○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
  ○R&B 系           ○ブラック系    ○歌物・NAC/AOR 系
  ○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系    □カリプソ系)
   ○ユーロ系        ●JAZZ系     ○JAZZとFUSIONの中間系
  ○ブルース系     ○ロック系
「We Live Here」という、いかにもお手軽い作ったなぁ〜と思わせる駄作を出した後 の作品は、Jazz系の作品になるか、もうちっとましな作りをする今までの延長か、 どちらかだろうと思ってましたが、前者の作品でした. プロのミュージシャンの多くは、PatのJazz Guitarを評価している様で、M.Brecker や、 J.デジョネットを始め数多いミュージシャンの支持を集めています. 今回は、そういう人達を意識して作った分けではないと思うんですが、 メセニーのJazz というのが基本コンセプトです. 当然ながら、従来のP.Metheny Groupのサウンドに縛られていませんので、 彼のギターや、L.Maysのピアノは自由奔放に繰り広げられていて、雰囲気はMetheny のECMの初期の作品か、L.Maysのソロの雰囲気、もしくはフリーJAZZ的な雰囲気が あります. だから、「Letter From Home」の様なブラジリアンフレイバーを感じる幻想的でリリカル なポップなMethenyを期待すると、見事に裏切られると思います. 個人的には昔からJAZZをやるメセニーは好きではありません.ぶっ飛び過ぎて なかなか追いつけないからです.この作品も「ぶっ飛び過ぎて、理解するまで時間が かかりそうなサウンドです」 ここは、彼のオリジナリティなので何も言う事はありませんが、この世界で果たして 新しいサウンドを産みだせるのか疑問です.やればやる程Free Jazzの世界に埋没して いく様で僕の理解を越えてしまいそうです. 従来のサウンドがお好きな方は、手を出さない方が宜しいと思います. もう少し聴きこんだら、この作品の評価は変わるかもしれません. 消化不良の状態でレビューを書いてしまいました.
☆ 僕には理解できません. 紹介不可能です.(アスワン)
さて当代人気NO.1フュージョン・ギタリスト、パット・メセニーの問題作(?) ということでアスワン氏と私の2人がかりの新譜評です。 今回のアルバムは問題作であるということはパット本人も意識しているようで ライナーノートでわざわざ解説(というか言い訳?)をしています。 それによるとこのアルバムは96年の5月、ツアー終了直後に曲の簡単な モチーフのみを短い期間に準備し、アレンジもリハーサルもほとんどせずに 即興的にレコーディングしたとのことで、曲によっては(badland)完全に 即興演奏で作っているとのことです。また電子楽器はできるだけ避け よりアコースティックに作ったとのことで、ライル・メイズはシンセを 使っていません。(と言っている割にはパットはギターセンセを使ってますが...) このライナーの最後の方でパットは周りからの形式的・政治的な雑音は無視して 自分達の感じるままの音楽を好きなようにして新しい音楽を開拓しくのだ というような意味のことを言っています。 この「形式的・政治的(Stylistic/political)」というのはレコード会社からの 売れ筋の音を作れというプレッシャーという風にも感じられるのですが、 少なくともこのパットのコメントを読む限り今回のアルバムは意識的に アンチ・コマーシャリズムを前面に押し出していることは間違いないように 思います。 即興といってもあのZero Tolerancedで見せたような完全即興ではなく あくまでもバンドとして音をまとめていて、 1ー2回聞いた全体の印象としてはかなり叙情的な印象を受けます。 今までのアルバムと違ってかなりスローなテンポで、ゆっくりと 聞かせるタイプの曲が多く、それが全体の印象を支配しています。 今回はパット・メセニー・グループの新しい方向性を提示しているだけ といったところで、次作にこれをどのように発展させていくのか 期待しています。(MARC H.)

SlowSpeedy
LightHeavy
MellowHard
LyricalCool
MelodiousOut of melody/code
ConservativeProgresseve/Tricky
EnsembleInterplay


\1.790 at HMV渋谷(11/20/96) $16.99 at Tower Seattle (11/23/96)
内外価格差が逆転しています。