Steve Khun「Trance」ECM(POCJ-2794)'75/'99 Japan - Reissue 

 Steve Khun(p,elp),Steve Swallow(b),Jack DeJohnette(ds),Sue Evans(perc)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系 
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系         □カリプソ系) 
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系 
  ○ブルース系          ○ロック系     ●ECM系  

 今年はECM創立30周年ということで再発されたSteve Khunの作品です。(ちなみにSteve Khan(g)とは違います。よく間違ってCD屋の棚で混在されてますが・・。)
 近年、スティーブ・キューンの人気が出てきているのですが、それは本作のようなECM系のプレイではなくて、むしろ日本制作で4ビートをやったり、映画音楽をカバーした方で注目されているようです。それに乗じたのか、本作は某JAZZ雑誌で賞をもらうなど、ちょっと前まで考えられなかったような扱いで再発されました。しかし、この作品はそんな賞をもらうようなJAZZとして聴きやすい類の曲ばかりでは無いので、非常に不思議ではあるのですけど・・・。

 スティーブ・キューンのECM時代はというと、非常に耽美で、ジャズ・ピアニストがこんな綺麗なメロディを弾いても良いのか?と思うほど甘い演奏をする事があります。ただ、本作でそういう生ピアノ中心の綺麗な曲は1、2曲だけで、他はエレピ中心の70年代を感じる非常にアグレッシブな曲が多いです。そのアグレッシブなのを演出してるのは、ひとえにジャック・デジョネットの参加で、この演奏を聴くとデジョネットの参加の必然性が見えてきます。
 本当はこの作品をCyberfusionで取り上げるのは悩んだのですが、JAZZにしては非常にアグレッシブなので思い切って書いてみました。良く聴くとJAZZ RCOKの演奏も含まれてるし、できればJAZZとレッテルを付けたくない面白い作品に思います。

# 普通の人が抱くECMイメージとは少し違いますが、実はこれもECM。(TKO)

 

   
Slow             Speedy
Light             Heavy
Mellow         Hard
Lyrical         Cool
Melodious           Out of melody/code
Conservative           Progresseve/Tricky
Ensemble         Interplay