Michael Brecker「Time is of the Essence」Verve(547 844-2)'99 - U.S.A.
Michael Brecker(sax), Pat Metheny(guitar), Larry Goldings(organ), Elvin Jones(drs), Jeff Watts(drs),Bill Stewart(drs)
●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  〇骨太系と爽やか系の中間
○R&B系 ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系               ( □ブラジル系  □サルサ系  □カリプソ系 )
○ユーロ系  ●JAZZ系  ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系
今回のソロはメセニーが全曲に参加しております.単なるゲストではなく、Michael Breckerのサウンド作りに全面的に参加しているといったとこでしょうか??
サウンドは、4ビートのジャズ系のサウンドでこのところの彼の作品の傾向をそのまま継承してます.ちと違うのはオルガンが入っているのでスタンダードなJazz一辺倒のサウンドだけでないというとこでしょうか??
今回のマイケルはなんか爆発的なパワーというものが余り感じないのは私だけでしょうか??
なんか抑えているというか、内面で炎がくすぶっている感じです.
たぶんこれはメセニーが参加したということで、ギターとサックスのソロバトルを期待していたんですが、そのバトルが余りなかった(というか殆ど無い.3〜4回しか聴いてないが印象に残るバトルは思い出せない)という先入観から感じるんでしょうか??
サウンド自体が攻撃的なサウンドではなく、ミドルテンポのオーソドックスなサウンド中心だからそう感じるのかもしれません.
せっかくメセニーが復帰したんで火の出るようなバトルが欲しかったなぁ

☆これはもっと聞き込まなければ、、聞き込んだら印象も変わるかも(アスワン)


マイケル・ブレッカーの待望の新作がでました。サウンドは前作からの延長のアコースティック・ジャズ路線ですが、特徴はオルガン奏者を加え、ベーシストがいないこと、そしてパット・メセニーが全曲に参加していることでしょうか。
ベーシストがおらず、ベースのパートをオルガンのフット・ペダルで弾いているよう(ライブを見たらベース音はフット・ペダルはなくオルガンの左手でした。)ですが、その為か比較的シンプルなベース・ラインで、独特のリズムのうねりのようなものがあります。3人のドラマーが入れ替わっても、そのリズムのうねりは一定で、このアルバムの雰囲気を作っているようにも思えます。
マイケルのプレイは始めのうちは若干抑え気味のように聞こえますが、テーマからお得意のフラジオで吹いているところもあり、非常に難しいことをコントロールしながら、何気なく聞こえるように、あえて吹いているようにも聞こえます。また9曲目の「Outrance」なのでは、大爆発しています。
パット・メセニーは個性の強い人で、どこで弾いていても自分の色に音を染めてしまうことが多いのですが、このアルバムではマイケルのサポートに徹しているように聞こえます。
ファンの人には気になる日本盤にのみ収録の「Luminations」ですが、アルバム全体の中ではちょっと異質に聞こえる曲です。ノリが、他の曲よりもかなりフュージョンっぽく、エレキ・ベースを入れればブレッカー・ブラザーズになってしまいそうな、(もしくはマイク・スターンが弾きそうな)メカニカルなラインのテーマをもった曲です。個人的には一番好きな曲です。ただCDにステッカーにはマイケルの「このアルバムの中で一番好きな曲です。」とのコメントが引用されていますが、ライナーについているマイケル直筆のコメントでは英文で「one of my favorite tunes」となっているので直訳すると「好きな曲のうちの一つです」となり、ちょっと誇大広告気味ですね。
聞いていくうちに味がでてくるアルバムです。(橋 雅人)
   
Slow           Speedy
Light             Heavy
Mellow             Hard
Lyrical           Cool
Melodious               Out of melody/code
Conservative             Progresseve/Tricky
Ensemble         Interplay

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