矩形波倶楽部「矩形波倶楽部」コナミ(KICA7912) - Japan reissue
古川ともあき(G,他)、桜井哲夫(B)、神保彰(Dr)、吉弘千鶴子(Key)、須藤満(B)、則竹裕之(Dr)、他

  ○骨太いストレート系  ●明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間
  ○R&B                 ○ブラック系     ○歌物・NAC/AOR 系
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系
  ○ブルース系          ○ロック系      

新譜ではありませんが再発モノというコトで『矩形波倶楽部』のご紹介です。 『矩形波倶楽部』は元来ゲーム制作会社のコナミ社のサウンドチームのバンドで、 自社のゲームミュージックを演奏してライブ活動やCDの作成を行っているユニットであるコトをご存知の方も多いと思います。 で、このアルバム『矩形波倶楽部』はプロデュースにT-SQUAREの安藤まさひろ氏を迎え、ミュージシャンも(当時の)JIMSAKU、T-SQUARE等のメンバーによる日本最強と言ってよいほど豪華な面々により演奏されており、'90年に発売されましたがしばらくして絶版。その後はしばらく『幻のアルバム』として語り継がれておりましたが昨年秋にめでたく再発されました (^-^) で、サウンドはまさにJフュージョンのカタマリともいうべきデジタルなサワヤかサウンド。しかも元はゲームミュージックのようですが、私は『グラディウス』のテーマが出てきてやっと『ああこれはゲーム音楽なんだ』と気づきました・・というよりも、これは『一流Jフュージョンミュージシャンによる(やや自虐的な)セルフコピー、時折「ゲーム音楽のフェイク」というギャグ入り』という手応えすら感じました (^^; しかし感慨深いのは、カシオペアやスクエアで育った世代が時代を経て音楽を制作する側にまわり、『一番スバラしいのはコレだ〜っ!!』と堂々とタマシイの好き勝手に音楽を作る喜び・エネルギーをぶちまけている姿勢です。 この輪廻を例えばテクノを例に取ってみましょう。テクノはクラフトワークやYMOの功績によって一時あれだけハヤっておきながら、ちょっとしたら『ダサい』という扱いになってしまいました。(『アンプラグド』のムーブメントなんかはそういった『反動』の象徴に思えます)が、そのテクノ世代が制作側にまわったとたんに息を吹き返し、さらに幅を増して行き、旧テクノとはまったく違う『新テクノ』とも言うべきサウンドを結晶させて新しい世代を魅了していったという歴史なんかはこのフュージョン->ゲーム音楽->フュージョンの輪廻になぞらえてもよさそうです。 そんなこんなで、こういったフュージョン魂の炸裂したゲーム音楽で育った少年少女が次世代のフュージョン野郎を育成してくれるコトを願ってやみません。
#そーいえば昔のゲーム音楽はプログレ風が多かったなぁ (^^; (をづ)
   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay