彼のサウンドはGRPの時代からラテン色を強め、当初のサウンドとはだんだんと異なっていったように思えます. そのGRP当初のサウンドが、この作品で蘇ったように思えます.D.グルーシン&R.ローゼンのコンビは当然おりません.固いベースの音のA.Jacksonも参加してません. シンセ等で音の隙間がなくなる程に埋めつくされた最近の音ではありません.70〜80年代のサウンドに隙間がいっぱいあるシンプルなサウンドです. そして都会的なセンスとクリアな透明感あるサウンドは、まさに彼がGRPの初期の頃のサウンドをイメージさせます. フルートなんで、サックスのようにバリバリという訳にはいかないんですが、NY系のストレートなサウンドや、ラテンっぽいサウンド、そしてメルヘンチックなサウンドとさっぱりしたサウンド作りとなってます. 一時はラテンの世界にどっぷり浸かってましたが、爽快感のあるNY系のサウンドに戻って嬉しいですねえ.(彼のサルサも好きだが) 最近珍しい程、馬鹿まじめにFusionに取り組んだサウンドですねぇ. ☆涼しい音質のフルートは今の季節にぴったり.結構聞き込んでいる作品です(アスワン)
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\1,890 10/09/99 at 新宿ディスクユニオン