Steve Marcus「Count's Rock Band/The Lord's Prayer」Collections(COL-CD-6269)'99/'69 U.S.A-Reissue 

 

【Count's Rock Band】
  Steve Marcus(sax),Larry Coryell(g),Chiris Hills(b),Mike Nock(p,harp),
  Bob Moses(ds)

【The Lord's Prayer】
  Steve Marcus(sax),Tom Zimmerman(sax),Ed Xiques(sax),Herbie Hancock(p),
  Miroslav Vitous(b),Larry Clarke(ds),Bob Moses(ds),Jack Gale(tp),Dave Gale(tb),
  Frank Stwert(g),etc

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系 
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系         □カリプソ系) 
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系 
  ○ブルース系          ●ロック系      

 ジャズ・ロックの名盤(?)とされる作品が2 in 1で再発されました。ラリー・コリエルとの共演で有名なスティーブ・マーカスの入手難だった1枚がCD化されたのは喜ばしいことです。
 
「Count's Rock Band」
 こちらで面白いのは当時のラリー・コリエルで、完全にロック・イディオムをジャズにぶつけてる感じです。S&GのスカボロフェアとかRollingStonesのカバーもあります。それとマイク・ノック、ボブ・モーゼスと先進的な人が参加してます。
 こちらはFUSION、もしくはクロスオーバーよりも前という感じのサウンドです。ただし名前の通りジャズとロックを合わせたサウンドではありますが、その合わせる前の各々のロック、JAZZが古いものだなという感じがします。そりゃ本作の録音日時を見れば判るのですが、ジャズ、ロックがゴッチャになり、原型が残ったまま音楽的には洗練されてない感じです。そこが聞き所かもしれませんけど。

「The Lord's Prayer」
 一方こちらは参加ミュージシャンがバラバラで、Beatlesのヘイ・ジュードや、ボブ・ディラン、ジミヘンで有名なWild Thingのカバーがあります。(ただし、ディランのは聞くに耐えない内容ですが。) こちらはストリングス、ブラスを活かしたり、少しFREEとバラエティな作品になってますが、むしろマーカス、ハンコック、ヴィトウス、モーゼスのカルテットでの4ビート演奏が一番良い感じでです。

 なかなか入手できなかった作品で中古LPでもプレミアが付いてましたが、ちょっと古さを感じてしまいました。同時代をリアルタイムに聞かれた方はまた違うのでしょうけど、後追いで聞いた自分にはちょっと・・・個人的にこれを名盤とするのはどうかな?って気がします。

# 時代がかったサウンドですし、聞く人の好みで評価は分かれるのでは? (TKO)
 
 
 

   
Slow             Speedy
Light               Heavy
Mellow           Hard
Lyrical           Cool
Melodious           Out of melody/code
Conservative             Progresseve/Tricky
Ensemble           Interplay