Pekka Pylkkanen「Pekka's Tube Factory」NAXOS JAZZ(86027-2)'99 - Germany
                        
  Pekka Pylkkanen(sax,fl,b-cl,leao reed,m-organ),Pekka Luukka(g),
  Seppo Kantonen(key),Hannu Rantanen(b),Marko Timonen(ds),
  Tapio "Mongo" Aaltonen(perc)
 
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間  
  ○R&B                 ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系        
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系    
  ○ブルース系          ○ロック系

 国内盤新品でも\1000という廉価が嬉しいNAXOS JAZZですが、このような新譜(と言っても1999年という事で)が出てるとは知りませんでした。数ヶ月前にSJ誌でNAXOS JAZZ特集があり、それで漁った時には無かったのでそれ以後の新譜に思います。このレーベルはいつ入るかなど情報が無くて困りますよね。

 それはそうと「フィンランド発スーパー・アコースティック・フュージョン!」というのがこのCD帯にある売り言葉ですが、まさにFUSIONです。廉価だからと安手の音楽に思われたら困るような立派な音楽で、数回聴けばそれは気にならなくなるはずです。

音楽は結構ストレートで、いろいろなFUSIONに影響を受けているようですが、モロ・コピーしたというものではなく、うまくそれらをミックスしてオリジナリティを出している感じがします。(WR、PMG、中期StepsAheadあたり)多分レベル的にはYellowJacketsあたりと比肩する位の実力の持ち主の気がします。それは音楽が似ているという訳では無いですが、いろいろと共通点があり、イメージ的に一番近いような感じです。

さすがにSAXはマイケル・ブレッカー直系で、それにウエイン・ショーターの味をミックスしたような感じで結構上手いと思います。
キーボードのシンセサイザーは現在のモダンなシンセ奏者と遜色ない上に、アコースティック・ピアノも上手です。
ベースは控えめでスラップはやらない、PMGのスティーブ・ロドビーのようなタイプです。もしかしたら全編アコースティック・ベースかもしれません。
ドラムも器用にいろいろなパターンに対応し、それほど派手ではないのですが、なかなかのテクニシャンに思います。

欲を言えば、もっとプレイヤー一人一人にアクというか強烈な個性が欲しかったのと、もっとわかりやすいメロディ、歌えるメロディなら良かったのでしょうけど、そこがまたアメリカ・ズレしてないのでしょう。SAXのペッカ・ピルッカネンのリーダー作とはなっていますが、どちらかと言うとバンドとして結束する事によってサウンドのまとまりを出していると思います。

知っているミュージシャンが一人もいないので購入しずらいかもしれませんが、そういった点が気にならず、自分の耳に自信がある方にはお勧めします。なんと言っても新譜で\1000ですし、(気に入れば)コスト・パフォーマンス抜群です。なかなか入手できる店が少ないのが欠点かもしれませんけど・・。

# 他のfusionもこれくらいの値段だったら良いのに・・。(TKO)

   
Slow           Speedy
Light             Heavy
Mellow         Hard
Lyrical         Cool
Melodious         Out of melody/code
Conservative         Progresseve/Tricky
Ensemble       Interplay