Hermeto Pascoal「Slaves Mass」WEA Japan(WPCR 10437) '77/'99 Japan-Reissue

 Hermeto Pascoal(key,vo,sax,fl,g),Ron Carter(b),Alphonso Johnson(b),
 Airto Moreira(ds,perc),Chester Tompson(ds),Raul De Souza(tb),
 David Amaro(g),Frola Purim(vo)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系 
  ●ラテン系(■ブラジル系  □サルサ系         □カリプソ系) 
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系 
  ○ブルース系          ○ロック系      

 長い間、僕にとってエルメート・パスコアルというのは謎の人物でした。最初に知ったのはマイルス・デイビス「LIVE EVIL」での参加で、ここでは口笛での不思議な演奏。だからと口笛吹きの人かと思えば、友人から聴かされたCDには”豚の鳴き声”がサンプリングみたいにリズムに使われている。そして、あのLIVE UNDER THE SKYでは渡辺貞夫と共演・・・怪演を残したと伝えられてます。メイン楽器もわからないし、大体「怪演だ」だなんて言われてしまう演奏というのはどういうのでしょうね?(笑)

 そんなパスコアルの作品が世界初CD化で登場しました。プロデュースにアイアート・モレイラ&フローラ・プリム夫妻!!・・おぉ、なんてまともでは無いですか。それに共演も良く知ったメンバーが一緒ですし・・・。なんて安心して聴く1曲目なんて、エレピとフルートの絡みが、まるでカモメのRTFを思い出されます。でも、これがあんまり爽やかじゃないんで、なんか不思議。人々の話し声をバックのフルートには哀愁と不条理を感じます。ピアノ・ソロ・・・これはまともですが、多少セシルってます。(少しfreeっぽいと言うか・・)でも、fusionだなぁと言う演奏もありますし・・・。
 全般的にはブラジルなんだなぁ・・・と思いますが、なんだか良くわからない。結局のところはマルチ・タレントな人なのでしょうね。でも、これは正直マニアックで面白いです。(つまりは、そういった人向きというべきか・・・。)

# 奇才という言葉は、まさにこの人にはピッタリですね。(TKO)

   
Slow             Speedy
Light               Heavy
Mellow           Hard
Lyrical             Cool
Melodious           Out of melody/code
Conservative             Progresseve/Tricky
Ensemble           Interplay