Tom Scott etc.
この作品はトム・スコットの初リーダー作で、世界初CD化です.レーベルが、impulseでゴリゴリのJazzかと思いきや、60年台のサイケブーム時代のポップスそのものが入っていたり、その影響を受けたコーラスが4ビートのバックに流れたりして、その後のFusionの誕生を予感させる様な、この時代としては画期的なJazzサウンドだと思います.3曲目ではビートルズの「She's Leaving Home」まで登場する.フルートを吹いてますが、完全なボーカル入りのポップスです. ポップスばかりかというと、真面目にJazzもやっていて、面白いことにレーベルの影響なんでしょうか??ソロのフレーズがコルトレーンっぽいというか、コルトレーンに影響されたマイケル・ブレッカーのソロに似ているトコがありますねぇ. 彼のLAエキスプレス時代のサウンドを彷彿させるサウンドもあり、彼のルーツを探るには面白いサウンドが詰まっています.60年代の雰囲気がよく伝わる作品で、この時代を知らない世代にはかえって新鮮に聞こえてくるかもしれませんねぇ.Fusion黎明期の時代的名盤の一枚かもしれません.Jazzとポップスが融合せずに、並立して一曲の中に納まっています.Fusionの最初の作品と言われる「ホワイトエレファント」より画期的なサウンドでしょう. ☆確かこの次の作品は真面目なJazzをやってた様な記憶が..このアルバムでふざけ過ぎたと思われたんでしょうか?? (アスワン)
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\2、079 12/05/98 at 渋谷タワーレコード