Oliver Wendellというマルチプレイヤー(♂)と Genai K.Johnston(♀)の二人組のユニットです. 1曲目が、ケヴィンレトゥの雰囲気のあるセンスがあるブラジリアンサウンド. 2曲目にTOTOの「AFRICA」これは原曲に近いイメージです. 5曲目にサンバの名曲「BRAZIL」、軽いタッチのアレンジでボアノヴァ風に仕立ててます.乾いた爽やかな夏の風を連想させるものです. 7曲目のオリジナルもK.レトゥ系のサウンド .8曲目でなんと、キャロルキングの「It's Too Late」.打ち込みのリズムにシンセベースのリズムがかっこよく、ブルージな雰囲気のボーカルとオクターブのギターのマッチングがJAZZっぽい雰囲気をかもしだしてます.これ聴いた瞬間は脳味噌に雷が落ちた様な衝撃がありました. そして10曲目がブラジリアン・ラブ・アフェアの十八番とも言える「Human Nature」.彼らの大がかりな凝りに凝ったアレンジではなく、サラーッとした感じです.アレンジはシンプルですがコーラスがきれいで甲乙つけがたい出来です. 最近、ブラジルのボーカル物で面白い作品が出ていますが、それらと大きく違うのはボーカルの声質ですねぇ. 小悪魔風、H系のボーカルが多いんですが、この人はその両方でもなく、あっさり系です.僕の好みから言うと手を出さない声なんですが、アレンジの良さとセンスの良さを充分感じます.O.Wendellの作曲能力も高く良いメロディを持ってます. 純粋なFusionではなく、また純粋なワールド系でもなく、ポップスに近い作品ですが、Fusionファンでもこのサウンドは好きな人はいるだろうと思います. ☆準脳味噌錯乱級!!買いッ!!(アスワン)
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