Lenny White「EDGE」HIP BOP(OMAGATOKI)(OMCZ-16)'98 - Japan
Lenny White(ds),Benny Maupin(sax,b-cl),Danny Walsh(sax),Patrice Rushen(key),Foley(b,vo),Nick Moroch(g),Victor Bailey(b),Kelvin Sholar(key),Donald Blackman(key),Vince Evans(key),Pete Levin(key),Dianne Reevs(vo)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ●ブラック系          ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系      

 一時期「どこに行ったんだ?」とほとんど目立った活動が無かったレニー・ホワイトが、HIP BOPレーベルで復活し、早くもこれが3枚目のリーダー作になります。このHIP BOPレーベルはほとんどレニーのためのレーベルのようで、その活動は八面六臂でそれまでが嘘のような活躍ぶりです。それにしても今回は同じ境遇と言うか、一時fusionシーンから姿を消していた懐かしい面々が顔を合わせていますが、音楽の方は前向きで、まさにHIP BOPな音をクリエイトしています。ZEPのカシミールがカバーされてるのが面白く、これがなんともソウルなサウンドになっていて、ZEPファンは一聴の価値ありです。他の曲もなかなか佳曲が並んでいます。  ところで僕はレニーの作品は一度聴いただけではあまりノメリこめず、何度も聴くウチにスルメ式に良さがわかってきます。本作も同様で最初聴いた時は地味では無いにしろ、それほどインパクトを感じませんでした。しかし、なんで気になって聞き返すかと言うと、レニーのドラミングが、派手さは無いものの、シャープでビートが気持ちよいからだと気付きました。ですので本作はレニーが久々に思いっきりドラムを叩いたとなってますが、今や我々の耳にはデニチェン、ウェックルのスーパープレイが焼き付いているので、レニーが少々ガンバッテもさほど凄いドラムは期待できません。しかし、むしろレニー独自の作り出すビート、リズムのシャープさに快感を覚え、そこから音楽全体が面白くなっていくのだと思います。
# 傑作では無いですが、なかなかの好盤でしょう。(TKO)
   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay