Michel Colombier「Michel Colombier」ANTHOLOGY'S(3052162)'79/'98 - France

 Michel Colombier(p,key),Jaco Pastrius(b),Jerry Knight(b),
 Larry Carlton(g),Lee Ritenour(g),Ray Parker JR(g),
 Michael Brecker(ts),Tom Scott(Lyricon),
 Herbie Hancock(key),Michael Boddicker(key),
 Steve Gadd(ds),Peter Erskine(ds)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系 
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系         □カリプソ系) 
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系 
  ○ブルース系          ○ロック系      

  入手困難だったミッシェル・コロンビエーの作品がCD化されました。
この作品はジャコ・パストリアスが参加してると言う事で探していた人も多かったのではないでしょうか?実はLP全盛時はこの作品は中古屋でもクズ扱いで二束三文の値だったのですけど、いつのまにか価値が上がっていて、1年前に中古LPでは定価の倍の値段が付けられてました。

 見ての通り豪華な顔合わせで、ジャコは全11曲中8曲に参加してます。それとラリー・カールトンのプレイも光り、こちらは7曲に参加してます。この2人が聴き所でしょうが、マイケル・ブレッカー参加の3曲もまさにブレッカーの気持ちよいソロが聞けるのでこれもはずせません。

 これだけ豪華なメンツが集まった割には精彩の欠けた・・・というセッションはFusionには多いですが、本作の数曲はこれだけのミュージシャンがそれぞれの持ち味を出して非常に良い演奏をしています。気が付くとカールトン、ジャコ、マイケル、ガッド(おまけにコロンビエー)が顔をそろえた演奏"OVERTURE","BIRDSONG"なんて、まさにこのメンツの共演ならではの演奏です。また、ストリングス・シンセだけをバックにカールトン、ジャコの演奏するバラード"SPRING"はそれぞれの持ち味が活かされた共演で本当に素晴らしいです。それに仕掛けが多くてジャコも結構暴れる1曲目"SUNDAY"もファンなら満足でしょう。またそのジャコにメロディを弾かせた"DREAMLAND"はなんとなく"お前のしるし"の亜流みたいな雰囲気です。
 考えてみればジャコはディスコ上で見れば本作を吹き込んだのは名作「8:30」Wether Reportの直前なので好調なのは当たり前ですよね。(ちなみに今度出るというジャコのコンピレーションCDには本作からは"DREAMLAND"だけ収録されるようですが、ジャコ・ファンなら他の曲もはずせない??)

 しかし、欠点としてはコロンビエーのアレンジ過多だなとか、シンセの使い方が古いなとか、中にはあまり活躍してない人も・・・というのもありますが、出来の良い曲のパフォーマンスがそれを上回るためトータルではなかなか満足できる作品だと思います。

# 特にジャコ、カールトンのファンにはお勧めしたい作品です。(TKO)
 
 

   
Slow             Speedy
Light             Heavy
Mellow         Hard
Lyrical           Cool
Melodious         Out of melody/code
Conservative           Progresseve/Tricky
Ensemble         Interplay