Michel Colombier(p,key),Jaco Pastrius(b),Jerry Knight(b),
●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
入手困難だったミッシェル・コロンビエーの作品がCD化されました。
見ての通り豪華な顔合わせで、ジャコは全11曲中8曲に参加してます。それとラリー・カールトンのプレイも光り、こちらは7曲に参加してます。この2人が聴き所でしょうが、マイケル・ブレッカー参加の3曲もまさにブレッカーの気持ちよいソロが聞けるのでこれもはずせません。 これだけ豪華なメンツが集まった割には精彩の欠けた・・・というセッションはFusionには多いですが、本作の数曲はこれだけのミュージシャンがそれぞれの持ち味を出して非常に良い演奏をしています。気が付くとカールトン、ジャコ、マイケル、ガッド(おまけにコロンビエー)が顔をそろえた演奏"OVERTURE","BIRDSONG"なんて、まさにこのメンツの共演ならではの演奏です。また、ストリングス・シンセだけをバックにカールトン、ジャコの演奏するバラード"SPRING"はそれぞれの持ち味が活かされた共演で本当に素晴らしいです。それに仕掛けが多くてジャコも結構暴れる1曲目"SUNDAY"もファンなら満足でしょう。またそのジャコにメロディを弾かせた"DREAMLAND"はなんとなく"お前のしるし"の亜流みたいな雰囲気です。
しかし、欠点としてはコロンビエーのアレンジ過多だなとか、シンセの使い方が古いなとか、中にはあまり活躍してない人も・・・というのもありますが、出来の良い曲のパフォーマンスがそれを上回るためトータルではなかなか満足できる作品だと思います。 # 特にジャコ、カールトンのファンにはお勧めしたい作品です。(TKO)
|