まずタイトル曲の「Blue Montreux」.これはNew York Allstarsで「ブルームーン」と紹介した作品.(こうしか聞こえなかった.残念ながらこの曲はFM放送で放送されただけです)ホーンセクションとバイプレイヤーに回ったバイブが都会的な雰囲気をかもしだす、カッコイイ曲です. この「Blue Montreux」は"I"の方に収録されています.他には「ROCKS」「I'mSorry」「Magic Carpet」「Buds」「Floating」「The Virgin and Gypsy」と、M.マイニエリやブレッカー兄弟、W.Bernhardtの作品が収録されています. "II"では、「A Funky Waltz」「Candle」「Uptown」「Cloud Motion」いったS.カーンの曲やブレッカー兄弟、A.ムゾーンの曲、そして70年台Fusionを代表する名作の一つ「Love Play」が収録されています. 70年代後半のM.Mainieri周辺のNY系サウンドのオンパレードで(当たり前だが)このサウンドを聴いて育ってきた様な私には、Fusionの原点の様なサウンドです. 現代のFusionの流れを作ったサウンドの一つでありこの作品に凝縮されています. この時代を知らない若いFusionファンには、この作品はFusionの必修科目の様な作品であり、20年たった今聴いても色褪せるサウンドではなく、きっと感動を与えてくれると思います.是非聴いて欲しい作品です. 「2枚のうち、どっち買ったらいいの??」と質問されそうですが、これはこの面子のライブを2枚の作品にしただけであって、本来2枚組のライブで出るべきだと思っていたので、「どちらも買って下さい」としか言いようがないで. このライブでは、ベン・シドラン(vo,pf)がこの面子をバックにライブを出してます(今回のCD化でも一緒に出てます).他にはM.MainieriとW.Bernhardtのデュオ「Free Smile」も出てますが、残念ながらCD化はされていませんネ. 昔からつくずく残念に思っていたのが、Arista Allstarsではなく、New York Allstars名義でライブに出ていれば、D.Sanbornの3ホーン編成にR.TeeやA.Jacksonまでが参加できたなぁ、、ということです. (これはしょうがないか) ブレッカー兄弟とM.Mainieri、W.Bernhardt、S.KhanというNYのFusionシーンを引っ張ってきたミュージシャンが一同に会した歴史的なライブ=歴史歴な名作であることは異論はないと思います.歴史的な名盤はえてして名前が先行して内容が面白くないのが僕の持論ですが、これは内容も伴った作品であると言えます. 若いファン、邦楽ファンにも是非聴いて欲しいと思います.そして長い間中古市場で苦労してこの作品を探してこられた方、良かったですねぇ(*^^*) ☆脳味噌錯乱級!!買いッ!!(アスワン)
|