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Al Di Meola 「The Infinite Desire」Telarc(CD-83433)`98
- U.S.A. |
Al Di Meola(g) Rachel
Z(key) Tom Kennedy(b) Emie Adams(drs)
Peter Erskine(drs) J.Patitucci(b) etc.
●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系 ●ワールド系
「Race with Devil on Spanish Highway」を聴いたのが70年代後半だったか80年代前半だったか、遠い昔なので覚えていないが、彼との出会いであった様に記憶します.この曲を聴いて彼を嫌いになってしまいました.「速く弾くことが作品のコンセプト」の様に思えたのが理由です.この当時、ある記事でP.Methenyがバークレーだったか、記憶が曖昧だが、ギターの講師をしている時に生徒の一人がディメオラだった.そして彼はMethenyに対しては「どうすれば速く弾くことが出来るか」しか習いにこなかった、という内容がディメオラ嫌いに拍車をかけてしまった様である.
何年か前に、ディメオラは昔の様にスピード重視のF1路線じゃぁなくった、という話を聴いて最近彼をまた聴く様になりました.
ここんとこのディメオラの作品のコンセプトの一つである、ワールドミュージックとの融合がこの作品にも現れています.特に2曲目は日本的というか東洋的というか、私の日本人の血に訴えるものがあります.なんかこの曲Methenyの「Imaginary
Day」に収録されててもおかしく無い様なサウンドですねぇ.日本の「姫神」にディメオラが参加している様なサウンドです.3曲目はアコースティックな曲ですが、これまたMethenyっぽい音色のピュアなギターの音色.そして10曲目はなんと彼を嫌いになった「Race with Devil on Spanish Highway」の続編とも言える「Race with on Turkish Highway」が収録されてます.イントロだけは昔のままですが、本作では中近東のボイスが入ってソフティケイトされた様なサウンドです.昔の様な毒とクセが消えてワールド系の要素をうまく取り入れてセンス良くまとめてます.昔のディメオラが好きな人には反対に物足りないかもしれませんねぇ.
全体的にワールド系の要素を取り上げ、無国籍音楽の様にうまく融合し自分で消化したサウンドだと思います.私はこの新しいサウンドを開拓しようという彼の姿勢には賛同します.
☆準々脳味噌錯乱級!! ワールド系のサウンドに興味のある方は買いっ!! |