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Seawind「Seawind」キングレコード(VSCD716)'73/'98 - Japan |
Pauline Wilson(vo) Bob Wilson(vo) Bud Nuanez(g) Ken Wild(b) Jerry Hey(tp)
Kin Hutchcroft(ss,as,ts,bs,flt) Larry Williams(key,as,ts,flt) R.MacDonald(per)
H.Mason(per) P.Da Costa(per) etc.
〇骨太いストレート系 〇明るく爽やか系 〇骨太系と爽やか系の中間
〇R&B 〇ブラック系 ●歌物・NAC/AOR 系
〇ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 〇JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 〇ロック系 ●Seawind系
ご存じ、Seawindのデビュー盤で、僕が学生時代にメチャクチャ人気があった作品です.ようやく初CD化されました.
天使の声を持つ、高い音域でピュアな歌い方をするポーリンと、ジェリー・ヘイを中心とするSeawind Horn Sectionと呼ばれていたブラスサウンドがこのグループの特徴で、特にホーンセクションは他のミュージシャンで持て囃されて、よくセッションで様々な作品に呼ばれていました.現在でもチョコチョコと名前を見かけるラリーウィリアムスはこのグループ出身というのは言うまでもありません.
この作品のサウンドは、リズムセクションがFusionというよりクロスーヴァーと言われていた時代のファンク系のリズムに(チト古さを感じてしまうが)、ポーリンのボーカル(曲によってはインストもあり)、そしてホーンセクションが絡んだ、ファンキーでLA系の香りを感じるサウンドです.
「Make Up Your Mind」でのファンキーなホーンセクションのインスト、「He Loves
You」でのLA系のラテンのリズムのボーカル曲、「The Devil is a Liar」でのベースのリフに妖しくボーカルが載り、ホーンセクションが音と音の間を埋めて、決してボーカルを殺すことがない様に飾りたてるアレンジが素晴らしいこの3曲がこの作品の目玉であり、そのごのこのグループのサウンドを象徴する曲です.
大ヒットして数が多く出回ったた為か、中古屋でよく見かけるアルバムなので珍品ではありませんが、ラリー・ウィリアムス、ジェリー・ヘイのルーツを辿ることが出来、かつポーリンの美しいボーカルを堪能できる名作です.
☆(アスワン) |