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Jeff Lorber「Midnight」avex ideak(CTCR-19002)'98
- JAPAN |
Jeff Lorber(key,g) Nathanie Phillips(b) John Robinson(drs) Michael Landau(g)
PAUL Pesco(g) Buzz Feiton(g) Robin Dixon(vo) Gary Meek(flt) etc.
○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ●骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系 ●歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系 ●Jeff Lorber Fusion系
日本の歌謡曲をリードするavexグループへ移籍しましたねぇ.以前に彼がプロデュースした女性ボーカリストがavexから出たが、余り印象が無かったので新譜情報に書かなかったが、この頃からの縁なんでしょう.
avexと聴くと小室サウンドで打ち込みのダンスミュージックのイメージです.Jeff Lorberが得意とするサウンド.前作辺りからJ.Lorberはダンス系のサウンドに飽きてしまったか?その脱却しようという試みがあっただけに、このレーベルからのリリースはちょっと残念に思い聴いてみました.
しかし1曲目は70年代〜80年代のケニーGが在籍していたJeff Lorber Fusionのサウンドが蘇ってきました.ちょっと癖のあるメロディにエレピの音は昔懐かしい彼のサウンドです.2曲目はボブ・ジェイムスのエレピの音とそっくりなイントロからシンセでのメロディアスな曲.これは前述した彼のバンドの様に癖が無いんですが、彼がダンスミュージックに取り組む以前のスタイルです.
以降は彼の昔のサウンドや黒人系のボーカル曲や、ダンス系、そしてなんとベノア調の生ピ、ビートルズの曲をエレピでブルージーに弾いた曲と、ダンス一辺倒だった彼のサウンドにバリエーションが増えました.一番耳につくのは、70年代後半風のエレピの音です.昔の自分のサウンドの回顧だけでなく現代のサウンドを取り入れ、単調になりがちなスムース系のサウンドに起伏を持たせています.
最近流行っているスムース系のサウンドを率先してやっていた彼が、そのサウンドから脱却しようとする姿勢は前作よりも強く打ち出されている様です.僕個人の意見ですが、昔の様なJeff Lorber Fusionの様な個性ある癖のあるサウンドは、金太郎飴の様なスムース系サウンド全盛において、大きな武器になるはずですので、今回の様に次作も挑戦して欲しいと思います.(単なる昔懐かしのサウンド追求じゃぁなくって)
☆(アスワン) |