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Nguyen Le「Maghreb & Friends」ACT/WORLDJAZZ(9261-2)'98
- U.S.A |
Nguyen Le(g) Karim Ziard(drs) Michel Alibo(b) Zulfikarpasic(key) Alain
Debiossat(ss) etc.
●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系 ●ワールド系
順調にソロのリリースをして、他のミュージシャンの作品にも呼ばれて徐々に日の当たる場所へと出つつある注目のギタリストです.この作品を聴くまでは、ギタリスト:N.Le..爆発的なパワーで弾きまくる初期のM.Sternの様に「キレたギタリト」というイメージでした.この作品は「ミュージシャン:N.Le」を強く感じます.
まずサウンドは、中南アジア、インド、中近東、アゼルバイジャン(Aziza風)、アフロといったワールド系のサウンドと楽器を大胆に取り込んでいます.これらのサウンドに現地語(?)で歌うボーカル(ボイス)が載って、やはり今回も「キレたギター」でサウンドを作ってます.この作品は前と比べるとギターは抑え目でサウンドを作っている方に重視している姿勢を感じます.
ここまで読んだ人は、「うわっ変なサウンド」とお思いでしょう.そういう人はこの作品に手を出さないで下さい.「なんか面白そうだなぁ..(*^^*)」と思う人だけ手を出して下さい.入荷数がそう多くないと思いますので興味のある人に行き渡って欲しい作品です.
ワールド系のサウンドとJazz/Fusionの融合は、かつての「ラテンフュージョンブーム」が示す様に新しい波を作りました.メセニーの最新作の様に彼もワールド系のサウンドを取り入れ新しいサウンドを創造しようとしている様に思えます.
この作品は、ミュージシャン:N.Leが自分の故郷のサウンドをFusionと融合し、既存のお決まりのFusionサウンドを超えようとしています.この作品の中でいろんな試行錯誤が見れて、僕としては4曲目の「Yhadik
Allah」で聴けるアフロっぽいなんとも表現しがたい無国籍のボーカルに激しいギターと攻撃的なリズムの作品がうまく成功しているなぁ..と思い、このサウンドが気に入ってます.
この姿勢とサウンドはJ.ザビヌルに共通するものがありますねぇ.大胆な試みはまだ入り口に立ってこれから突き詰めていくと思われる(期待する)んですが、次作の展開が非常に楽しみになってきました.
こういう新しいサウンドを作る姿勢とコンセプトを持つミュージシャンが増えて欲しい.
☆ 脳味噌錯乱級!!!!! 新しいサウンドを聴きたい人は買いっっっ!!(アスワン) |