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渡辺香津美「Mermaid Boulevard」 ALFA(ALCA-9177)`78/`97
- Japan |
渡辺香津美(g), Lee Ritenour(g), Patrice Rushen(key), Ernie Watts(ts,flt), Steve Forman(per), Anthony Jackson(b), Harvy Mason(drs), 吉田美奈子(vo)
○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ●骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系
ファン待望の作品がとうとうCD化されました. 何故この作品がCD化されないのか不思議に思っていました. 70年代の中期から日本でもFusionの芽が出始め70年代後半からきらめく様な作品が出ました. この作品もその中の作品で、香津美氏がその当時トップクラスの人気と実力を誇っていた「GENTLE THOUGHTS 」と共演するということで話題に上りました. 日本人が本場のトップミュージシャンと一体どこまでやれるんだろう??軒先を貸して母屋を取られないだろうか??いろんな憶測をしましたが、結果的に自分のオリジナリティ・個性をうまく「GENTLE THOUGHTS 」にミックスして香津美氏の世界を繰り広げていて同じ日本人として「ようやった!!」という万感の思いを持った記憶があります. さて久しぶりにこの作品を聴きました. ギターのアルペジオとピックで弾いた硬質のベースの音で始まるタイトル曲. このイントロに全てが語られている様な気がします. 思わせぶりなこのイントロは、この作品の門を厳かに開けてそこに展開されている彼と「GENTLE THOUGHTS 」の闘い・融合を暗示する様です. 2曲目の「Neptune 」では決して滑らかと言いがたいピッキングですが、彼らしい早いピッキングで堂々と世界のトップスターを従えている様な印象を受けます. 3曲目の「Waltz For Sweet 」ではアコースティックギターに持ち替えて、彼のその後のアコースティックの作品を暗示する様な演奏. 4曲目の「Q」では肩の荷が降りた様なノビノビとしたギター.いかにも楽しんでいる様子が伝わります.5曲目ではリトナーの「Sugar Loaf Express」. これは多分、彼が憧れのメンバーと一緒に憧れの作品をやったのだと想像します. 6曲目の「Poppy's Walk」では軽く流して最後の「Gentle Afternoon」では、日本人香津美ここにありといわんばかりに個性がよく出た作品. バンドもうまくその個性を生かる様なサポート振りです. 只、最後はもう一丁ギターソロを入れて欲しかったんですがストリングで終わってしまうアレンジにちょい寂しい思いをしたのは当時から思っていました. と、懐かしい感じで一気に聴いてしまいましたが、19年前の作品とは思えない出来で古さを感じさせません. オールド・ファンには懐かしさ..そして新しいファンには新鮮さと驚きをこの作品から感じることでしょう. 香津美氏にとっては緊張の連続と夢の様な約2週間のレコーディングでその時の彼の思いが伝わってくる作品です.邦楽Fusionの黄金期の代表的な一枚です.
☆ 脳味噌錯乱級!!!!買いっっっっっっ!! (アスワン)
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