Jaco Pastorius 「Live In Montreal」VAP(VPLR-70622) `97(LD) - Japan

Jaco Pastorius(b). Peter Erskine(drs), Don Alias(per). Othello Molineaux(steel-drs), Randy Brecker(tp). Bob Mintzer(sax)
    ●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
  ○R&B 系           ○ブラック系    ○歌物・NAC/AOR 系
  ○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系    □カリプソ系)
   ○ユーロ系        ●JAZZ系     ○JAZZとFUSIONの中間系
  ○ブルース系     ○ロック系    ●Jaco系

82年カナダのモントリオール・ジャズ・フェスティバルのLIVE LD です. 収録曲は以下の通りです.
 CHICKEN
 DONNA LEE 
 BASS SOLO
 Mr.PHONE BONE 
 FUNNY MAY

フレットレスベースに関してジャコの使い方は好きではなく、マーク・イーガンの様にフレットレスの特性を生かした奏法が好きなので昔から好きなベーシストではありませんでした. プレイヤーとして見た場合、フレットレスで早いフレージングで正確な音程で難しいフレーズも楽々こなすという事で学生時代はそれこそアマチェアプレイヤーの神様的存在でした. しかしその当時、僕だけがクールな感じで彼を見ていました. 「プロだから巧いのは当たり前」という感じです. それは今でも変わりませんが、僕は「プレイヤー」としてより「ミュージシャン」としての彼の才能を評価しています. コンポーザーとしては非凡なものを持ち彼のソロの作品は天才のひらめきの如く素晴らしいアイディアがあります. さて本作ですが、ミュージシャンとしての彼よりプレイヤーとしての彼の姿が目立ちます.R.BreckerとB.Mintzer のソロに加えスティールドラムのO.Molineaux のインタープレイ等JACOに劣らない素晴らしいプレイを披露してます.  内容を紹介しますと、一曲目はお馴染みの「CHICKEN 」です. ビッグバンドではなく2ホーンですが、音の薄さは感じさせないフロントの頑張り様です. B.Mintzer のファンキーなサックスにイフェクターをかけたR.Brecker のtpはBrecker Bro.で見せる様な音色. O.Molineaux は難しい楽器でありながらホーンセンンクションの二人に負けない程の自由自在なインープレイを披露し、リズムセクションも気持ち良いリズムを叩いてます. 肝心のJacoははにかんだ様な小刻みなステップで堅実にリズムを刻んでいます. 「DONNALEE」では4ビートのランニングベースにハーモニクスや和音を使ってのプレイ.3曲目のBass Solo はディジタル・ディレイに自分のベースをリフレインさせてリズムパターンを作って、それにベースソロを載せています. このソロは彼らしい小刻みの速いフレーズにハーモニクスや和音を交えてのインタープレイ. でもソロが途切れ途切れで弾いているので全体の整合性はなく、自分のテクニックを披露したという感じです.(それだけで面白いという人もいるでしょう. 好みの問題だと思います) 4曲目の「Mr.PHONE BONE 」ではJACOがキーボードを弾く姿もあり、4ビートタイプのランニングベースを中心としたプレイ. 最後の「FUNNY MAY 」ではシャッフルの曲調でJACOのベースが一番踊っているかもしれません. 彼のボーカルも聴く事が出来ます. 市販されているもので彼の映像物って少ないから、貴重な資料的価値はありますネ. 彼の信奉者にとって脳味噌錯乱級!!になるでしょう.
 ☆ フレットレスベースの奏法の好き嫌いは別として、買いッ!! (アスワン)

SlowSpeedy
LightHeavy
MellowHard
LyricalCool
MelodiousOut of melody/code
ConservativeProgresseve/Tricky
EnsembleInterplay

\4800 at HMV 渋谷(1/31/97)