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John Mclaughlin「The Heart of Things」Verve(539 153-2)`97
- U.S.A. |
John Mclaughlin(g), Jim Beard(key), Gary Thomas(ts,ss,flt), Dennis Chambers(drs), Matthew Garrison(b) etc.
●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系
のっけの幻想的なシンセとフレットレスベースの幻想的な霧がかかった様な風景を突然、突き破る攻撃的なギターとドラム、リズムを変えてスリリングな危ない雰囲気で、ソプラノ・サックスが忍びよる様に流れる雰囲気にしびれてしまいした. 何か最近、流行りの打ち込みを中心とした売れ線のアルバムばかり掴んでしまい、この様な骨太いストレートなサウンドは久々なんで..ジョンのギターを中心にサックスのフロント楽器も結構フューチャリングされていてこの二人で会話をする様にソロを激しく交えてます. それに呼応する様にデニスのドラムスも反応を示して、雰囲気としてはライブをそのまま録音した様な熱気と息づかいを感じてしまう激しいプレイです. 70年代の後半に流行ったダイレクトカッティングの一発取りのようなスリリングな雰囲気があり、ミキシングワークに頼らない、各個人の発想を最優先にした演奏のコンセプトは4ビートと16ビートの違いがあるものの完全にJAZZのコンセプトですねぇ.(Fusion嫌いなJazzファンにお勧めのサウンドです) FUSIONも70年代の後半は、ビートが 4ビートか16ビートの違い、アコースティックかエレクトリックかの違いだけで、個人の持つオリジナリティや個性から発するソロを相手に投げ、それを受け取って料理して返すというパターンであり同じ土俵でした. 次第にキャッチボールがなくなり、スポーツ映画の様に予めシナリオがありミュージシャンにその台本通りの演奏を強いてしまいダイナミックな部分が段々と削られてしまいました. こういう状況では新たなサウンド、新たなオリジナリティが重要だと思うんですが、それもネタ切れの状態....... そんな中でキャッチボールをしてみようというのがこの作品で、やっと原点に戻って「音楽は演っているミュージシャンが、相手とキャッチボールして作るもの」という姿勢を表した作品だと思います. 特に、こういう作品が70年代後半から全くなかった訳ではなく、沢山ありました. でも最近、打ち込み漬けになっているんで人が作るリズムの心地よさに久しぶりに漬かった様な感じで気持ちが良いです.
☆ もう打ち込み拒絶!!人間の作ったリズムが欲しい!! 脳味噌錯乱級です.(アスワン)
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