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Bill Evans 「The complete Bill Evans on Verve」Verve(314-527 953-2)`97
- U.S.A. |
Bill Evans(p.el-p),etc
○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ●JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系
JAZZの大御所ビル・エバンス(piano)のVerveレーベル時代の完全盤18枚組CDが発売されました。普段fusionしか聴かない人(ロックだけの人も含めて。)でも「ビル・エバンスのピアノだけは別。」という方は結構多いと思います。収録している時代は1962「エンパシー」から1970「フロム・レフト・トゥ・ライト」までで、その頃はビル・エバンズの中前期にあたり、サウンドは完全に個性が確立された、油の乗った時期と言えます。音楽的にもピアノ・トリオは勿論、ソロ・ピアノ、ピアノの多重録音、ウィズ・ストリングス、他セッション等と多彩です。それと未発表曲や、特に入手困難になっていたLP5枚分の未CD化音源が含まれて居ることが嬉しいです。エバンス・ファンでこの頃を知りたい人には手っ取り早いし、マニアの方も喜ばれるような内容だと思います。 ただし、何故か1963「VIPのテーマ」(MGM盤)が含まれて無く、人によっては落胆するかもしれません。(なんせ「VIPのテーマ」は非常に貴重盤だからです。同じMGM盤の「フロム・レフト・トゥ・ライト」は収録されてるのに・・・。) それと、これはBOX盤の宿命かもしれませんけど、収録時間と枚数の制約のためか、オリジナル作品ではCD1枚に収録された曲が複数のCDをまたがってしまってたり、ところどころ曲順も違っていたりします。それと未発表テイクを納めるのは良いのですが、同じ曲が並んでいるのもいただけません。鑑賞側とすれば同じ曲なんて続けて聴きたく無いと思うのですが・・・。またこのセットは金属ケースなのですが、何故か錆びが出ているという信じられない状況です。高級感を出すための金属ケースでしょうが、これはマイナスです。でも意外にシッカリしている事から、例えば地震で多くのCDがダメになっても、このセットだけ助かっていたなんて事になるかもしれませんね。(笑)
☆ エバンス・ファンで、お金のある人だったら・・・。(TKO)
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