渡辺貞夫の1970年代の未発表ライブがリリースされた。
その吹き込み時期が興味深く、
@ 1977年4月に「My Dear Life」が吹き込まれる。
A 1977年10月8日が本作ライブ。
B 1977年10月23日には「Autumn Blow」が吹き込まれる。
つまり、Fusion作の吹き込みの間に行われたのライブなのである。
では、当然Fusionなライブなのかと期待したのだが、Fusionレパートリーはあるものの、日本人メンバーとのJazz演奏なのである。
そういう意味ではビートがタイトでJazzなノリである。
またベースもウッドなサウンドなので、Jazzの薫り高い演奏となっている。
この頃はトロンボーンがメンバーにいるのも、渡辺貞夫グループの特徴である。
それにしても、とにかく熱くなる演奏である。
むしろJazzだからこそ、白熱した演奏になったのだと考える。
本田の叩きつけるようなピアノなど本当に素晴らしいし、貞夫のブロウも気が入っている。
ただ、16ビートになると趣が変わってしまう。
"HUNTING WORLD"は、なんともビートが重過ぎて、16ビートの必然性や良さが打ち消されてしまっているように感じる。
まぁ、これもJazz Rock的な趣もあり、過渡期としての音楽的な面白さでもある。
それにしてもこのグループの身上はやはりJazzである。
Jazzスタンダードの" On Green "Dolphin
Street”になると、もう疾走感がまるで違う。
最後に "My Dear Life"で締めくくるが、これもどちらかというとJazz Rockな感じがする。
バラードなので、これもアリな演奏なのだが、ある意味時代を反映した演奏と言える。
全体的に、Jazz−Jazz Rock−Fusionと過渡期な演奏であり、知ってる曲の別の面が聴けて興味深い作品だ。
これは貴重なライブであり、良く出してもらえたものだ。ファンであれば是非とも聞きたいアルバムであろう。
# こういうライブはもっと聞きたいですね。(TKO)
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Slow
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Speedy
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Light
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Heavy
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Mellow
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Hard
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Lyrical
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Cool
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Melodious
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Out of melody/code
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Conservative
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Progresseve/Tricky
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Ensemble
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Interplay
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