一時期パット・メセニー・グループに在籍していたトランペッター、クオン・ヴーのトリオにパット・メセニーが共演したアルバム。
タイトルからはパットが客演しているとように思えるが、実際に音を聴くとバンドとしてしっかりとまとまっていてクオン・ヴー/メセニー・カルテットという方がふさわしいように思える。
アルバムの冒頭から気が付くのは、クオン・ヴーとメセニーの音色の相性が驚くほど良いことで、共演盤を作ることが自然な流れだったのだろうなと思える。
トランペットと、歪んだギターとギター・シンセサイザー両者の音が一体となって溶け合い、かなりアヴァンギャルドな雰囲気を醸し出している。
一方、バークリー出身の日本人ベーシストの武石務とドラマーのテッド・プーアのリズム・セクションのドライブ感がフロント陣とは対照的に突き抜けている感があって、フロント陣のドロドロした感じに対して、さわやかともいえるくらいの切れたリズムを繰り出している。
アルバムとしてもしっかり作りこまれた印象を受け、アヴァンギャルド系にありがちな散漫な印象になっていない。このあたり完成度の高さはさすがメセニーと言ったところなのだろう。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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