ギタリスト、矢堀孝一の5年振りとなるリーダーアルバムである。
矢堀と言えば、フラジャイルやFazjaz.jpなどのユニットでの、ハードコアな演奏の印象が強いが、このアルバムでは矢堀名義のリーダー作とあって、1曲目のクリーン・トーンのジャズ色が強い演奏を始めとして多彩なギタースタイルを聴かせている。
中でもパット・メセニーを連想させる4曲目の「Take me the green」、ジェフ・べックを連想させる5曲目「Pendulum」は偉大な先達へのオマージュということだろうか。
ちなみにPMGのアルバム「Quartet」の中に「Take me there」という曲があるが、「Take me the green」は「ゴルフに連れてって」ということだろうか(笑)
7曲目の「Flamingo」と9曲目の「Lip Out」と2曲で矢堀としては珍しいアコースティック・ギターも披露しているのも本作の特徴だろう。
特に「Lip Out」ではアコギでの超絶テクニックも披露している。
また8曲目「Villegas」のサルサ調のリズムをバックにしたギターソロも聴きものだ。
随所で聴ける岡田治郎のフレットレス・ベースの演奏も聴きごたえがあり、岡田のギター・ユニットとの相性の良さを感じる。
全編を通してギタリスト矢堀孝一の高度なテクニックに裏打ちされたヴァーサタイルなスタイルを多面的に聴くことができるアルバムだ。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
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Interplay |
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