Weather Report「The Legendary Live Tapes:1978-1981」 Sony Music(88875141272) 2015 - EU  


Joe Zawinul (kb), Wayne Shorter(sax), Jako Pastorious(bass), Peter Erskine(drums), Robert Thomas Jr.(perc)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ●JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

ウェザー・リポートの歴史の中でも最強ともいえる1978年から1981年のジャコ・パストリアス、ピーター・アースキンのリズム・セクションを擁した時期の未発表ライブを収録した4枚組アルバム。

一部ブートで出回っている音源も含まれているが、元音源はアースキンが公演時にPAに頼んでカセットデッキに録音していたものとのことで、アースキン自身による詳細のライナーノートが付いている。一部の静かな曲ではカセットのヒスノイズと思われるものが聴こえるが、全体的には良好な音質である。
ライナーによるとウェザーの一部のスタジオ盤でもカセット音源がそのまま使われたものがあるらしい。

またこのライブ盤の特徴は曲をすべて編集、オーバーダブなしで、ライブで演奏されたそのままの形で収録したということで、従来のウェザーのアルバムはライブ盤の「8:30」も含めてかなりの編集、オーバーダブが施されていたとのことだ。

演奏の内容はアースキン手持ちのテープから厳選されただけあって文句のつけようもなく、改めて聴いてもジャコ、アースキンというリズム隊のドライヴ感はジャズ・フュージョンの歴史に残るものであったことを再認識させられる。アルバムの随所で彼らの凄まじいノリの演奏を聴くことができる。
また当時40代半ばだったウェイン・ショーターもプレイヤーとして最も脂ののった時期で、はりのあるトーンの朗々とした演奏が堪能できる。

個人的にうれしいの筆者が35年前に見に行った1980年6月の大阪公演から1枚目のCDのオープニングを含めて5曲も収録されていることだ。
ジャコのソロも収録されており、転げまわりながらソロをとっていたのが思い出される。
ちなみに同80年の東京公演、78年の東京、大阪公演と日本でのライブからの曲が数多く収録されているのも特徴だろう。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay