イスラエル出身の若手ギタリスト、ギラッド・ヘクセルマンの最新アルバムである。
前作ではサックスのマーク・ターナーをゲストに加え、ライブもカルテット編成でしていたが、今作ではベーシックなギター・トリオ編成に戻り、ドラムのジェフ・バラードが2曲で参加している以外は気心のしれたジョー・マーティン、マーカス・ギルモアのリズム・セクションで固めている。
そのジェフ・バラードが参加している2曲がなかなかおもしろい。
3曲目の「Keedee」はバラードとギルモアのツイン・ドラムの編成。2人のドラマーの絡み合いが微妙なグルーヴ感を生みだしている。
またもう1曲のバラード参加曲はトリオ編成で、パット・メセニーの「Last Train Home」をカバーしている。バラードならではのノリの上で、ヘクセルマンならではの浮遊感あるギターを聴くことができる。
アルバムを通してヘクセルマンの浮遊系超絶ギターは健在で、ローゼンウィンクルあたりよりももう一世代新しい感覚を感じさせるギタリストだ。
個人的にはアリ・ホーニグのバンドでの聴けるようなエッジの聴いたギターも持って聴いてみたいのだが、このリーダーアルバムでの演奏はかなり内省的である。
尚、ヘクセルマンのサイトで2015年12月現在このCDのVIPパッケージ1600ドルコースでプライベートソロコンサート、3500ドルでプライベートトリオコンサートを購入できることになっている。
(橋 雅人)
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Cool |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
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Interplay |
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