Keith Jarrett「Hamberg’72」ECM RECORDS(ECM 2422 470 4256)  2014 - Germany  

 

Keith Jarrett(p,fl,sax,perc),Charlie Haden (b),Paul Motian(ds)

 
●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間  
R&B                 ○ブラック系       ○歌物・NA C/AOR         
○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
○ユーロ系           JAZZ          JAZZFUSIONの中間系    
○ブルース系         ○ロック系       ● ECM

 

なんと、キース・ジャレットの1972年のライブ音源が発売された。

マイルス・ディヴィスのバンドを辞め、ソロ活動を開始した直後を捉えたものとなる。

まだスタンダーズはおろか、一連のピアノソロが始まるソロ・コンサート(1973年)も未だで、ちょうどアメリカン・カルテットの時期に相当する。ただし、デューイ・レッドマンはこのライブには未参加で、少し珍しいトリオということになる。

 

古い録音のはずなのに、つい最近録音されたものと遜色が無い。

スタンダーズの新作と言っても、わからないほどだ。

 

ただ、当時のキースはとんがっている。

1曲目はピアノ・トリオが余りにも美しい演奏で、なんでこんな素晴らしい音源が眠っていたのかと思う。

2曲目も最初は良いのだが、キースは途中でFluteに持ち替え、とてもヘタウマ、もしくはアバギャルドというかような演奏になってしまう。結構このアバンギャルドな時間が多いので、本作は純然たるピアノ・トリオではなく、ピアノトリオとFree Jazz(それもキースがSax、percに手を出している)で、大いに変わっているアルバムとして捉えられるかと思う。

 

まぁ、それが初期キースであるが、最近でも油断していると何をしだすかわからないのがキース・ジャレットである。

 

この音源は放送用のものだが、このCDが発売されえる数か月前にJazz HourというレーベルからブートレグっぽいCD2枚組が発売されていた。しかし、演奏は全く同じなのだが、音質が全然違う。

それはECMらしい音のたたずまいであり、つい最近録音されたものと遜色が無い。

これはECMによるマスタリング等の音の加工によるものと考えられる。(あえて難点を言えば、ドラムのバランスだが、オリジナル録音によるものなので、これは致し方なかったのであろう。)

ここまで変わるのであれば、当時の吹き込み(アトランティックやインパルス)をECMで出しなおしたら、どんな音に生まれ変わるのであろうと考えてしまう。

 

# キースの初期とんがった時代をECMのサウンドで・・・。(TKO)

 

 

 

Slow

 

 

 

 

 

Speedy

Light

 

 

 

 

Heavy

Mellow

 

 

Hard

Lyrical

 

 

 

 

Cool

Melodious

 

 

 

 

Out of melody/code

Conservative

 

 

 

 

Progresseve/Tricky

Ensemble

 

 

 

 

Interplay