なんと、キース・ジャレットの1972年のライブ音源が発売された。
マイルス・ディヴィスのバンドを辞め、ソロ活動を開始した直後を捉えたものとなる。
まだスタンダーズはおろか、一連のピアノソロが始まるソロ・コンサート(1973年)も未だで、ちょうどアメリカン・カルテットの時期に相当する。ただし、デューイ・レッドマンはこのライブには未参加で、少し珍しいトリオということになる。
古い録音のはずなのに、つい最近録音されたものと遜色が無い。
スタンダーズの新作と言っても、わからないほどだ。
ただ、当時のキースはとんがっている。
1曲目はピアノ・トリオが余りにも美しい演奏で、なんでこんな素晴らしい音源が眠っていたのかと思う。
2曲目も最初は良いのだが、キースは途中でFluteに持ち替え、とてもヘタウマ、もしくはアバギャルドというかような演奏になってしまう。結構このアバンギャルドな時間が多いので、本作は純然たるピアノ・トリオではなく、ピアノトリオとFree Jazz(それもキースがSax、percに手を出している)で、大いに変わっているアルバムとして捉えられるかと思う。
まぁ、それが初期キースであるが、最近でも油断していると何をしだすかわからないのがキース・ジャレットである。
この音源は放送用のものだが、このCDが発売されえる数か月前にJazz HourというレーベルからブートレグっぽいCD2枚組が発売されていた。しかし、演奏は全く同じなのだが、音質が全然違う。
それはECMらしい音のたたずまいであり、つい最近録音されたものと遜色が無い。
これはECMによるマスタリング等の音の加工によるものと考えられる。(あえて難点を言えば、ドラムのバランスだが、オリジナル録音によるものなので、これは致し方なかったのであろう。)
ここまで変わるのであれば、当時の吹き込み(アトランティックやインパルス)をECMで出しなおしたら、どんな音に生まれ変わるのであろうと考えてしまう。
# キースの初期とんがった時代をECMのサウンドで・・・。(TKO)
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Slow
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Mellow
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Hard
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Lyrical
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Cool
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Melodious
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Out of melody/code
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Conservative
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Progresseve/Tricky
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Ensemble
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Interplay
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