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インドネシアのフュージョン・グループ、サイマック・ダイアログのギタリスト、トパティのリーダー・アルバム。LA録音で、ベースに元イエロー・ジャケッツのジミー・ハスリップ、ドラムスにフランク・ザッパ、アラン・ホールズワースとの共演で知られるチャド・ワッカーマンというパワー・トリオで演奏されている。
 
全曲トパティのオリジナルで、随所にエスニック風のサウンドエフェクトを散りばめ、テーマとなるメロディラインでもオリエンタル系のフレーズが聴かれるが、ギター・ソロになると意外なほどストレートなジャズ・ロック系フレーズを繰り出している。音色は深いディストーションをかけた太いロック系サウンドから、ストラト系の透明感のあるフュージョン系の音まで幅広い。
 アルバムの最後をしめているソロギター曲「Midnight Rain」ではジェフ・べックを連想させるようなギターを弾いている。
 
変拍子系も曲も多く、ワッカーマンのドラムスは全編を通して大活躍である。その分、ハスリップはバックアップに徹しているという印象を受ける。
 
個性的な硬派のギターがタイトなリズム・セクションとともに存分に楽しめるアルバムである。
(橋 雅人)
 
 
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| Slow |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Speedy |  
| Light |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Heavy |  
| Mellow |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Hard |  
| Lyrical |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Cool |  
| Melodious |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Out of melody/code |  
| Conservative |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Progressive/Tricky |  
| Ensemble |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Interplay |  
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