キーボード奏者、アレンジャーのジム・ベアードの久々のリーダーアルバムである。
スタジオ録音盤としては1999年の「Advocate」以来14年振りということになるだろうか。
そして内容は過去のアルバムでは複雑なアンサンプルをベースにして癖のある音だったのに対してこのアルバムではソロ・ピアノだけというシンプルなサウンドである。
レパートリーはベアードのオリジナル曲とカバーが半々程度取り上げられている。
「Song of the Sun」がセルフカバーされているが、これもシンプルなピアノ曲に生まれ変わっている。
全20曲も収録されているのだが、特徴的なのはオープニングとクロージングそして曲の間に散りばめられた「Haiku」というタイトルがつけられた小品だ。
オープニングのほんの21秒の「Clarion Haiku」を聴くと575のような音の配列が感じられ日本人であればこれが「俳句」であることがすぐにわかるだろう。
アルバムを聴きすすむにつれて「俳句」は「Haiku」に変形してくるがエンディングでまた「俳句」に戻ってくる。
俳句のように無駄をそぎ落としてシンプルな音というのを追求したようなアルバムである。そしてそのシンプルさの中にベアードの持つ、クセというか毒気のようなものが隠し味のように効いているというサウンドである。
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(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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