Jim Beard 「Show Of Hands」 Sunnyside(SSC1372) 2013 - U.S.A.  


Jim Beard(piano)
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●アコースティック系

キーボード奏者、アレンジャーのジム・ベアードの久々のリーダーアルバムである。
スタジオ録音盤としては1999年の「Advocate」以来14年振りということになるだろうか。

そして内容は過去のアルバムでは複雑なアンサンプルをベースにして癖のある音だったのに対してこのアルバムではソロ・ピアノだけというシンプルなサウンドである。
レパートリーはベアードのオリジナル曲とカバーが半々程度取り上げられている。
「Song of the Sun」がセルフカバーされているが、これもシンプルなピアノ曲に生まれ変わっている。

全20曲も収録されているのだが、特徴的なのはオープニングとクロージングそして曲の間に散りばめられた「Haiku」というタイトルがつけられた小品だ。
オープニングのほんの21秒の「Clarion Haiku」を聴くと575のような音の配列が感じられ日本人であればこれが「俳句」であることがすぐにわかるだろう。
アルバムを聴きすすむにつれて「俳句」は「Haiku」に変形してくるがエンディングでまた「俳句」に戻ってくる。

俳句のように無駄をそぎ落としてシンプルな音というのを追求したようなアルバムである。そしてそのシンプルさの中にベアードの持つ、クセというか毒気のようなものが隠し味のように効いているというサウンドである。 、 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay