キーボード奏者クリヤ・マコトの通算17枚目となるリーダーアルバムである。
1曲目のマリーナ・ショウの名作「Who Is This Bitch」のオープニング曲「Street Walking Woman」のカバーがかなりカッコいい。
原曲はハービー・メイソンのドラムの上でラリー・カールトンとデビットTウォーカーの2本のギターがリズムを刻むというフュージョン史上に残る名演だったのだが、原曲に比べて少しテンポを落とした分より粘度を増したクリヤのエレピ、納浩一のベースと則竹裕之のドラムスが絡んで繰り出すリズムは、原曲に負けず劣らずのクルーヴ感を生み出している。
また日本人とイスラエル人のハーフだというギラ・ジルカのヴォーカルも絶品である。
ビリー・ジョエルの往年のヒット曲「The Stranger」を60年代ポップス、ベンチャーズ風にアレンジしてSHANTIが歌っているのも印象的だ。
「Great American Melodies」というインストのメドレーではロッキーのテーマを中心に「Rhapsody in BLue」、「Beauty and the Beast」、「ツァラトゥストラはかく語りき」などのメロディーが顔を出す。
「NOTHIN' BUT JAZZ」 と銘打たれた割には純然たる4ビートジャズは「Cherokee」などごく一部しか演奏されていない。
どちらかというと「NOTHIN' BUT AMERICAN MUSIC」と言ったような内容である。
ただタイトルはともあれカッコいい演奏が詰め込まれた1枚だ。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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