MAKOTO KURIYA ALLSTARS 「NOTHIN' BUT JAZZ」 日本コロンビア (COCB-54083) 2014 - Japan  


クリヤ・マコト (p/key/arr)、ギラ・ジルカ(vo)、SHANTI(vo)、    kubota(g)from JiLL-Decoy association、菊地成孔(sax)、    タブゾンビ(tp)、元晴(sax)from SOIL &"PIMP"SESSIONS、    北原雅彦(tb)from Tokyo Ska Paradise Orchestra、スノーボーイ(perc)、    松岡"matzz" 高廣(perc)from QUASIMODE、鳥越啓介(b)、早川哲也(b)、    納浩一(b)、大坂昌彦(ds)、則竹裕之(ds)、天倉正敬(ds)、太田剣(sax)、    グラハム・パイク(tp)、中川英二郎(tb)、類家心平(tp)、安井源之新(perc)、    ジェームス・ホアレ(narr)、フランチェスコ・ブルーノ(g)
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ●歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

キーボード奏者クリヤ・マコトの通算17枚目となるリーダーアルバムである。

1曲目のマリーナ・ショウの名作「Who Is This Bitch」のオープニング曲「Street Walking Woman」のカバーがかなりカッコいい。
原曲はハービー・メイソンのドラムの上でラリー・カールトンとデビットTウォーカーの2本のギターがリズムを刻むというフュージョン史上に残る名演だったのだが、原曲に比べて少しテンポを落とした分より粘度を増したクリヤのエレピ、納浩一のベースと則竹裕之のドラムスが絡んで繰り出すリズムは、原曲に負けず劣らずのクルーヴ感を生み出している。
また日本人とイスラエル人のハーフだというギラ・ジルカのヴォーカルも絶品である。

ビリー・ジョエルの往年のヒット曲「The Stranger」を60年代ポップス、ベンチャーズ風にアレンジしてSHANTIが歌っているのも印象的だ。

「Great American Melodies」というインストのメドレーではロッキーのテーマを中心に「Rhapsody in BLue」、「Beauty and the Beast」、「ツァラトゥストラはかく語りき」などのメロディーが顔を出す。

「NOTHIN' BUT JAZZ」 と銘打たれた割には純然たる4ビートジャズは「Cherokee」などごく一部しか演奏されていない。
どちらかというと「NOTHIN' BUT AMERICAN MUSIC」と言ったような内容である。

ただタイトルはともあれカッコいい演奏が詰め込まれた1枚だ。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay