ECMのこれまで未CD化だった作品が一挙に発売されたが、その中には代表作(?)と思われるものも含まれる。
本作「Miroslav Vitous Group」は、彼の代表作に数えても良いと考える。
ヴィトウスといえば、一般的にはジョン・マクラフリン、ジョー・ヘンダーソンと組んだ「Infinite Search」や、ジョー・ザヴィヌル、マクラフリンとの「Purple」(これも未CD化)が代表作に挙げられるかと思う。
しかし、ECMファンからは、「Miroslav Vitous Group」の人気が高いようだ。
ECMでは他に「First Meeting」「Journey's End」とグループ作品があるのだが、それよりも本作が支持されている。
それはこの1曲“Sleeping Beauty”の美しい演奏にみんなやられてしまうからではないか。
ケニー・カークランドのあまりにも美しいピアノプレイ。カークランドはウィントン・マルサリスやスティングとの共演があるが、こんなにも美しいピアノを弾く人だとは、聞くと大抵は驚いてしまう。
そしてジョン・サーマンのサックスがすすり泣くようで哀愁が漂う。サーマンもヨーロッパFree Jazzを代表する一人だが、ECMではこのような美しいプレイを聞かせてくれる。
この2人があまりに素晴らしい“Sleeping Beauty”があるからこそ、「Miroslav Vitous Group」は名盤となり得ている。(もちろん、ヴィトウス、クリセテンセンのサポートもあってこそ。)
そう書くとヴィトウスが活躍して無いのに・・?と思うであろうが、ここは結果良ければ・・の世界である。
全体的には、ECMらしいというか、少し前衛がかったインタープレイが楽しめる作品である。
# ようやくのCD化。本当になんで今まで・・・再発されて良かった。 (TKO)
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Out
of melody/code
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Conservative
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Progresseve/Tricky
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Ensemble
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Interplay
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