ジャコ・パストリアスの晩年ライブが発売された。これまで何種類も同様のライブが出ているが、今回もまた未発表であり、また内容もなかなか素晴らしく聞きごたえのある作品だ。
晩年のジャコというと、ギター、ベース、ドラムのトリオでの活動のほとんどが死後に発売されたものであり、特にビレリ・ラグレーンとの吹き込みが多く残されている。そして音質はオフィシャルからブートレグ並みまで玉石混合である。
本作はさすがに正式なレコード会社からの発売であり、音質はなかなか良い。
晩年のジャコは音が悪くて・・・とお嘆きの方でも、これならばOKであろう。
演奏も、なかなか良いものがある。例えばラグレーン関連だと、「シュトゥットガルト・アリア」がずいぶんと覇気のないジャコだったのだが、本作はジャコが元気を取り戻したとされる「ヘヴィ・アンド・ジャズ」や「ライヴ・イン・イタリア」よりもかなり元気でアグレッシブなジャコが聞ける。
このトリオだと、いつもはビレリ・ラグレーンに押されているのだが、本作はジャコがイニシアチブを握っていて、ベースから耳が離せなくなる・・・というほどジャコの快調さが伝わってくる。
また本作の目玉は”バードランド”のジャコ版ギタートリオで聞ける点であろう。
イントロなんか聞くと、かなりじわっと来てしまう。でも、本編はちょっと音が薄い。
いや、しかしこれはジャコを聴くものと割り切って、そこはベースラインが聞ければ良しなのであろう。
それとこのトリオはジャコだけでなく、ビレリ・ラグレーンのギターも本当に素晴らしい。
ビレリのCDは何枚も持っているが、自分にはジャコとの共演は遊びも多く、一番フィットしていると感じる。
ジャコを初めて聞く人には向かないけど、晩年のジャコを聴きたいファンならば結構満足できる作品ではないかと思う。
# ジャコ晩年作は、音質とジャコの調子の両方が良いとホっとしますね。(TKO)
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Melodious
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Out of melody/code
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Conservative
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Progresseve/Tricky
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Ensemble
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Interplay
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