Don Grolnick Group「The Complete London Concert」 Fuzzy Music(--) 2014 - U.S.A.  


Don Grolnick(piano), Michael Brecker(t.sax), Randy Brecker(tp), Marty Erhrich(a.sax, b.clarinet), Robin Eubanks(tb), Peter Washington(bass), Peter Erskine(drums), Don Allias(perc)
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○スムース系

1996年に49歳の若さで亡くなったピアニストであり、希代のコンポーザー、アレンジャーであったドン・グローニックがその前年に自己のバンドを率いてロンドンで行ったコンサートの模様を収めたライブ盤である。

前半に収録されている6曲は以前にリリースされたCD「London Concert」と全く同内容だが、今回2nd setとして後半の6曲が新たに追加されてコンプリート盤としてリリースされた。但しCDとしては現時点ではリリースされておらず、AmazonなどからのMP3のダウンロードもしくはレーベルであるFuzzy Musicの主宰者でありドラマーのピーター・アースキンのサイトから買えるメモリーカード(16bit/44.4khzのWAVデータ入り)というフォーマットのみでリリースされている。

内容は4管編成のアンサンブルが軽いラテンタッチのリズムにのったようなサウンドで、バスクラやトロンボーンが前に出てくるとちょっとクラシカルというかギル・エヴァンスを連想されるようなサウンドでもある。

今回新たに出てきた後半の聴きどころは「Rainsville」でのマイケル・ブレッカーのソロ、そしてそのマイケルのリーダー・アルバムでも取り上げられていた「Cost of Living」の美しいホーン・アンサンブルだろう。
グローニックの作品とブレッカーのソロの相性はいつも抜群である。

もはや生の音が聴けなくなってしまったドン・グローニック、マイケル・ブレッカーそしてドン・アライアスの新しい音源がこうして日の目を見たことは喜ばしい限りである。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay