Chick Corea「Trilogy」CONCORD JAZZ (CJA-35685-02)  2014 - U.S.A.  

 

Chick Corea(P),Christian McBride(B),Brian Blade(Ds)

Jorge Pardo(Fl),Nino Josele(Ac-G),Gayle Moran Corea(Vo)

 
○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間  
R&B                 ○ブラック系       ○歌物・NA C/AOR         
○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
○ユーロ系           JAZZ          JAZZFUSIONの中間系    
○ブルース系         ○ロック系       ○ ECM

 

これは妄想ではあるが、チック・コリアの人気は世界で日本が一番なのではないかと考えた。

日本だけCDが先行発売はよくあるが、このCDなんか日本で先行発売が2013年・・・・1年前の先行である。

なので、日本制作の日本のみとかと思ったら、ようやく輸入でも買えるようになったのだ。

他にも同様のトリオ・アルバムや上原ひろみとのデュエットもそのくらいの先行度だ。

ピアノ・トリオのBOXについてはとうとう海外では発売されなかったようだ。(分売はされたが。)

 

輸入盤はリーズナブルな価格だったので今回聞くことになったが、予想を超えて良いアルバムです。

もう、イントロを聴いただけで、まるで夢の世界に連れていかれるような不思議な感覚。

そして後はチック・コリアの音楽に誘われます。

 

Jazzのピアノトリオなのですが、チック・コリアだともう全然世界が違うんですよね。

正統的なオーソドックスJazz<ピアノと違うのはもちろんのこと、キース・ジャレット、ハービー・ハンコック等大物と異なる世界観を分け合っているというか・・・さすがだよなと改めて考えるのです。

 

また演奏が素晴らしいだけでなく、いろいろな聞き比べも楽しい1枚です。

“Song Is You“はいろいろと演奏されていますが、キース・ジャレットのハードでストイックな演奏と比べると、チック版はソフトでリリカル・・・またピアノ以外は前者がドラム、後者がベースがフィーチャーされるのも違いますね。

 

“Alice In Wonderland”はビル・エヴァンス版と比べるのが普通でしょうけど、ここではチック本人盤同士のサイドがエディ・ゴメス、ポール・モチアンとの「Future Explorations」との比較でも、違いがはっきりします。「Future・・」バージョンは、間を生かした演奏でベース、ドラムの音がフッと途切れたその時間感覚が楽しめますが、本作はリズム、ビートが途切れることのなく前へ前へと進んでいく演奏・・・・ピアニストは同じなのに、違いのはっきりした演奏が面白いです。

 

それと曲によってゲストが入るのも、区切りになってコントラストをつけています。

「Spain」にはギターがゲストなので、ピアノトリオで聞きたかった自分としては少し残念ではあるのですが、このスパニッシュなギターがとても演奏に合っているので、これはこれで満足な演奏。

 

3枚組なので、ヴォリューム的にどうなのかな?とも考えましたが、これがなかなか楽しめる作品です。

 

# やはりチックのピアノトリオはどうしても引き込まれますねぇ。(TKO)

 

 

 

Slow

 

 

 

 

 

Speedy

Light

 

 

 

 

Heavy

Mellow

 

 

Hard

Lyrical

 

 

 

 

Cool

Melodious

 

 

 

 

Out of melody/code

Conservative

 

 

 

 

Progresseve/Tricky

Ensemble

 

 

 

 

Interplay