David Binney「Anacapa」 Criss Cross Jazz(Chris1370CD) 2014 - Holland  


David Binney(sax,vocal,synth bass), Adam Rogers(guitar), Wayne Krantz(guitar), Matt Brewer(e.bass), Obed Calvaire(drums), John Escreet(kb), Dan Weiss(drums,tabla)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●ジャズロック系

ニューヨークで活躍するサックス奏者の最新スタジオ録音盤である。
ウェイン・クランツやアダム・ロジャースといったNYのシーンの中心をなす2人のギタリストがバックを固めている。

今までのビニーのアルバムは和声的にアバンギャルドな響きなものが多く、決して聴きやすいものではなかったが、このアルバムでは若干前衛度が薄まって、よりシンプルでストレートなサウンドを指向している。

またクリスクロスからリリースされている割にはエレクトリック度の強い音で、単純なリズムを繰り返すオープニングの「She Loves」や「Massive Humanity」はエレクトロニカっぽくもある。

アルバムのハイライトはメロディーラインが印象的なタイトルトラックのバラード・ナンバー「Anacapa」で、後半のウェイン・クランツの70年代ロックを彷彿させるようなギター・ソロが圧巻だ。
クランツは「Santo Spirito」でも彼らしいソロを披露している。

また「Imagination Sets Us Free」はギターのロックっぽいリフがカッコよく、シンプルなテーマのメロディーが力強い曲だ。

全体に従来のビニーとはかなりイメージが違うのだが、なかなか聴きごたえのあるアルバムとなっている。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay