日本でも有名なノースシーJAZZフェスティバルの2002年のライブアルバム。
ここではウエイン・ショーターが自己のカルテット、オーケストラとの共演、ハービー・ハンコックとのデュオという3本立てで演奏を行ったらしい。
この当時のショーターを紐解くと、2002年には久々にJAZZアルバムの「Footprints Live」をリリース、翌2003年にもJAZZアルバム「Alegria」と4ビートジャズへの回帰を印象づけている。
また、2002年には本作と同じメンバーで東京JAZZ に出演し、2004年にはショーター、ハンコックのカルテット東京JAZZに出演している。
つまりはこのアルバムはショーターが、JAZZ回帰を見せた最初の2002年に吹き込まれたものだ。
そして2013年「Without
A Net」まで出ていなかった、オーケストラとの共演が実はこの2002年に行われていたということが興味深いのだ。
さて本作だが、CD+DVDでかなりのお得感がある。
CDは6曲、DVDはそれに追加して全9曲であるが、CDは6曲でもいずれも長尺なので聴き応えは十分ある。
オーケストラ+カルテットの2曲は、テーマをオーケストラ付きで演奏し、インプロヴィゼーション部分はカルテット演奏から、再びオーケストラが加わる構成だ。
やはりカルテットのみになった部分の演奏が生き生きしていると感じる。
でも、オーケストラの分厚いハーモニーのなかを浮遊するショーターのSaxというのもなかなか良いのである。
カルテット演奏は当時のレギュラーで、現在はベースがジョン・パティトゥーチに変わっているが、この頃のクリスチャン・マクブライドのベースというのも興味深い。
既発アルバムでもそうだったが、普通のJAZZ演奏と異なり、ショーターが音楽の中心にいて、ショーターの一挙手一投足に合わせてピアノ、ベース、ドラムが反応、予測して音楽が創られているという様が伝わってくる。
ショーターが変幻自在ならば、ピアノもベース、ドラムもまた様々なアプローチをするので、ライブ感ばっちりで非常に面白い演奏だ。
ショーター、ハンコックのデュオはまさに旧友同士の息のあった演奏だ。
「1+1」というアルバムでも聞くことができるが、こういったライブでのデュオはまた格別だ。
昔「LIVE UNDER THE SKY」でのスリリングなデュオがあったが、本作はまた心にしみるような演奏が素晴らしい。
まだ同演奏はDVDでも楽しめる。
それとCDには入ってない3曲は1986年のFUSION演奏になる。
こっちもCDに入れて欲しかったと思うほど良い演奏である。
# 凄く良い演奏ですが、DVDのみの1986年も別売して欲しいです。 (TKO)
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Slow
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Speedy
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Light
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Heavy
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Mellow
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Hard
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Lyrical
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Cool
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Melodious
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Out of melody/code
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Conservative
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Progresseve/Tricky
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Ensemble
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Interplay
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