Allen Vizzutti「Ritzville」Village Place Music (VPM 061552)  2013 - U.S.A.  

 

Allen Vizzutti(tp,flh,ptp),Chick Corea(p),Stanley Clarke (b),

Roland Bruner Jr(ds),Mike Miller(g),Reggie Hamilton(b),Darrell Grant(p),

Laura Vizzutti(p)

 
○骨太いストレート系 ●明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間  
R&B                 ○ブラック系       ○歌物・NA C/AOR         
○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
○ユーロ系           JAZZ          JAZZFUSIONの中間系    
○ブルース系         ○ロック系       ○ ECM

 

アレン・ヴィズッティというトランペッターの名前はあまり馴染みが無く、JAZZ/FUSIONでいうとチック・コリア「Touchstone」「Tap Step」に参加しているのが目立つくらいだが、楽器をやる人には結構名前が知られているらしい。

 

でも、最近はトランペットFusionが少ない・・・なので、この新譜はつい期待したが、その期待を上回り、これがなかなかど真ん中のFusion作品だ。

 

トランペットFusionに特有の甘いトーンだけでなく、鋭いフレーズや速いパッセージと、テクニックも抜群。

技巧の凄さもさることながら、このトランペットの歌心も素晴らしく、インプロヴィゼーションも起伏に富み、トランペットのメロディだけ聴いていても飽きないのだ。

 

チック・コリアはたった1曲しか参加してないので、コリア目当ての人は少し当てが外れた感もあるが、この1曲がなかなか素晴らしい。

チックはアコースティック・ピアノのみの演奏で、そしてサイドメンに徹しているというのは昨今では珍しいこと。

その虚心坦懐なピアノ演奏には、それがいつものチックっぽさが薄らいでは居ても、サイドメンになるとこうなのだという意味ではなかなか面白い。

 

またスタンリー・クラークもウッドベースで1曲のみの参加。(チックとは別の曲)

こちらは4ビート演奏なので、スタンリーでなくとも・・・というのが正直なところ。

ただ、ベースソロの高音部など、ここはやはりスタンリーらしいというか・・・あの大きな手で演奏しているのが目に浮かぶようだ。

 

全体的にはやはり久々にFUSIONらしいFUSIONアルバムだ。

フレディ亡き今、他トランペッターもJAZZに走りがち・・・なので、とても貴重で、かつすごく嬉しい作品だ。

 

# まっとうなFUSIONアルバムで、トランペットというのが良いですね。(TKO)

 

 

 

Slow

 

 

 

 

 

Speedy

Light

 

 

 

 

Heavy

Mellow

 

 

Hard

Lyrical

 

 

 

 

Cool

Melodious

 

 

 

 

Out of melody/code

Conservative

 

 

 

 

Progresseve/Tricky

Ensemble

 

 

 

 

Interplay