今や現役サックス奏者No.1と言っても差し支えないであろう、クリス・ポッターの最新スタジオ録音盤。
リーダーアルバムとしてはECMより初のリリースとなる。
全曲ポッターの手によるオリジナルで固められた楽曲は全てが抑えた曲調のバラードかアブストラクトなテーマも持った曲ばかりで、ECMらしい透明感、リリシズムが感じられる。
ポッターのエレクトリックバンドであるUndergroundにも参加している盟友クレイグ・タボーンのピアノが、ここではある時は抒情的に、また別の場面ではアヴァンギャルドにといいサポートをしている。
その上でポッターは卓越したテクニックでソロを積み上げていくのだが、普通のサックス奏者が吹くとヒートアップしすぎてしまうような壮絶なフレーズを、ポッターは冷徹さと透明感を保ったまま静かに盛り上げていき、知らず知らずのうちにポッターの世界に惹きこまれてしまう。
ECMサウンドとポッターの相性の良さがよい方向に出てポッターの個性をより引立たせたようなアルバムである。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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