アリ・ホーニグやロニー・スミスなどのバンドで活躍するギタリスト、ジョナサン・クライスバーグの最新リーダー・アルバム。
全編ギター一本でオバーダブもなしのソロ・ギターを聴かせている。
全11曲中9曲までがカバーで、「Summertime」、「Skylark」、「Caravan」、「Tenderly」、「My Favorite Thing」、「E.S.P.」など有名スタンダード曲を中心にセレクトされている。
これらスタンダードの演奏はフルアコと思われるギターを軽くリバーブをかけただけのようなナチュラルな音色でゆったりと演奏され、2009年のアルバム「Night Songs」のソロ・ギター版といったような雰囲気である。
あくまでもゆったりとテクニックは抑え目の演奏で、ちょっとヒートアップした演奏になっているのは「My Favorite Thing」くらいだ。
異色なのが、3曲目と最後にフィーチャーされているクライスバーグのオリジナル曲である。
3曲目「Without Shadow」は深いエフェクトを効かせてパイプオルガンのような音色での、バッハのようなフレーズが印象的な小品。
最後の「Wscape From Lower Formant Shift」はオルガンのような音色のイントロからディストーションを効かせたメタル系のリフへ進行していく。
こちらはアリ・ホーニグのバンドや彼のアルバム「Shadowless」で聴かれるような路線で他のスタンダード曲とは同じギタリストとは思えないような演奏になっている。
静から動まで多彩な側面を見せるクライスバーグは近年のNYジャズ・ギター・シーンを代表するギタリストの1人と言ってよいと思うのだが、どうだろうか。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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