Johnathan Kreisberg 「One」 New For Now Music(NFN0003) 2013 - U.S.A.  


Johnathan Kreisberg(guitar)
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

アリ・ホーニグやロニー・スミスなどのバンドで活躍するギタリスト、ジョナサン・クライスバーグの最新リーダー・アルバム。
全編ギター一本でオバーダブもなしのソロ・ギターを聴かせている。

全11曲中9曲までがカバーで、「Summertime」、「Skylark」、「Caravan」、「Tenderly」、「My Favorite Thing」、「E.S.P.」など有名スタンダード曲を中心にセレクトされている。
これらスタンダードの演奏はフルアコと思われるギターを軽くリバーブをかけただけのようなナチュラルな音色でゆったりと演奏され、2009年のアルバム「Night Songs」のソロ・ギター版といったような雰囲気である。
あくまでもゆったりとテクニックは抑え目の演奏で、ちょっとヒートアップした演奏になっているのは「My Favorite Thing」くらいだ。

異色なのが、3曲目と最後にフィーチャーされているクライスバーグのオリジナル曲である。
3曲目「Without Shadow」は深いエフェクトを効かせてパイプオルガンのような音色での、バッハのようなフレーズが印象的な小品。
最後の「Wscape From Lower Formant Shift」はオルガンのような音色のイントロからディストーションを効かせたメタル系のリフへ進行していく。
こちらはアリ・ホーニグのバンドや彼のアルバム「Shadowless」で聴かれるような路線で他のスタンダード曲とは同じギタリストとは思えないような演奏になっている。

静から動まで多彩な側面を見せるクライスバーグは近年のNYジャズ・ギター・シーンを代表するギタリストの1人と言ってよいと思うのだが、どうだろうか。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay