ベテラン・ベーシスト、デイブ・ホランドの2012年録音の最新リーダー・アルバムである。
オーソドックスなコンテンポラリー・ジャズ・アルバムかなと勝手に想像していたのだが、1曲目からハードなジャズ・ロックであっさりと予想を裏切られる。
ケヴィン・ユーバンクスがこんなディストーションを深くかけてエッジの効いたロックなギターを弾く人とは不勉強ながら知らなかった。
そう言えば、デイブ・ホランドは60年代のジャズ・ロックの走りとも言えるマイルスの「Bitches Brew」、「In A Silent Way」でベースを弾いていたのだった。
オーソドックスな4ビート曲は中盤の「Choir」という曲程度で後の曲はユーバンクスのエレキ・ギターであったり、クレイグ・タボーンのフェンダー・ローズのエレピだったりで何らかのひねりが加えられている。
ユーバンクスは多くの曲でかなり弾きまくっている。
その中でも何と言っても1曲目「The Watcher」のはじけ方がいい。
ユーバンクスのロック系のハードなギターのリフがテーマを引張っていく曲で、タボーンのエレピ、ユーバンクスのギターのソロも素晴らしく、ハーランドもガンガンと叩きまくっている。ホランドは単純なリフをひたすら繰り返してボトムを支えている。
リズム的にも、和声的にも昔のジャズロック系に回顧するのではなく、あくまでも現代のコンテンポラリーな音を追求しているというのも良い。
大御所のアルバムながら意外な拾い物をしたような新鮮な感覚を受けるアルバムである。
、
(橋 雅人)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Slow |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Speedy |
Light |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Heavy |
Mellow |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Hard |
Lyrical |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Cool |
Melodious |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Out of melody/code |
Conservative |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Progressive/Tricky |
Ensemble |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Interplay |
|