Miles Davis「North Sea Jazz Legendary Concerts」BOB CITY RECORDS (BCCD13.006)  2013 - U.S.A.  

 

Miles Davis(tp),John Scofield(g),Darryl Jones(b),Robert Irving III(key),

Bob Berg(ts,ss),Steve Thornton(perc),Vincent Wilburn Jr(ds)

 
●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間  
R&B                 ○ブラック系       ○歌物・NA C/AOR         
○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
○ユーロ系           JAZZ         JAZZFUSIONの中間系    
○ブルース系         ○ロック系       ○ ECM

 

日本でも有名なノースシーJAZZフェスティバルの1985年のライブアルバム。

ここではマイルス・ディビスが自己のバンドで演奏を行ったらしい。

 

この当時のマイルスを紐解くと、1985年は日本にはライブ・アンダー・ザ・スカイ に出演している。

アルバムでは「Your Under Urrest」と「TUTU」の間にあたり、マイルスがレコーディングメンバーでツアーを行った最期になる。

TUTU」以後はレコーディングとツアーでメンバーが異なる、いわゆる“ねじれ”が最後まで続いたことも含めると、この頃のライブは結構感慨深いものがある。

 

このCDの内容は今までブートレグで出ていたものなので、マニアにするといまさら感はあるかもしれないが、やはり正式CDでのリリースされた本作を大いに喜びたい。

 

ただ、音質は元々放送用録音ということで悪くは無いのだが、ミックスがきちんとされているとは言いがたく、バランスにやや難ありといったところだ。

ドラム、ベースがやや前に出ていて、トランペット、サックスが後ろ気味なのはいかがなものかと思うが、聞いているうちに慣れるので、些細なことかもしれないけど。

 

この頃のマイルスはギターが重要で、スコフィールドが変態フレーズ、アウトだのと言われていたのが懐かしい。

いつしかスコフィールドからはそのような冠は取れてしまったが、そのスコフィールドのうねうねしたフレーズが楽しめるのも、この頃ならではだ。

 

またボブ・バーグも非常に元気なサックスが聴ける。

今はもう聞くことの出来ないバーグのテナーだが、この時はノリ一杯で精一杯ブロウしているのが懐かしい。

 

それと、ヴィンセント・ウィルバーンJRのドラムが元気一杯。

このCDではドラムが前に出ているせいか、ドラムがやたらはっきり聞こえる。

ちょっと気を抜いて聞いていると、アル・フォスターだったか?と勘違いするくらい。

ウィルバーンのドラムは軽めと思っていたのだが、意外にヘヴィーに聞えたのには驚いた。

 

そして御大マイルス・・・ひと吹きでマイルスの世界にいざなってしまう。

いまだにこれだけの存在感のあるトランペット・・・いや、その他の楽器含めて、こんなカリスマは現れていない。

 

また同演奏はDVDでも楽しめる。

それとCD>には入ってない2曲はこの時のライブの同じもの。

時間の都合かもしれないが、できればこれらの曲もCDで聞きたかった。

 

# 当時のマイルス音源をいろいろ聴いてますが、はずれなしですね。 (TKO)

 

 

 

Slow

 

 

 

 

 

Speedy

Light

 

 

 

 

Heavy

Mellow

 

 

Hard

Lyrical

 

 

 

 

Cool

Melodious

 

 

 

 

Out of melody/code

Conservative

 

 

 

 

Progresseve/Tricky

Ensemble

 

 

 

 

Interplay