T-SQUARE plus 「History」 Village Music(VRCL10112-13) 2013 - Japan  


安藤正容(guitar), 伊東たけし(EWI)
Minneapolis : Ricky Peterson(kb), Michael Bland(drums), St.Paul Peterson(bass), Jason Peterson DeLaire(sax), Steve Cole(sax)
LA: Doug Bossi(guitar), Vince Dicola(kb), Jimmy Johnson(bass), Toss Panos(drums), Gregg Bissonette(drums), Leland Sklar(bass), Cleto Escobedo III(sax)
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ●ロック系        ●スムース系

T-SQUARE plus名義の海外録音での最新セルフカバーアルバムであるが、伊東は2曲だけの参加なので、実質的に安藤のソロ・アルバムと言ってもよいのだろう。

録音はミネアポリスとLAの2か所で行われている。

ミネアポリス・サウンドと言えばプリンス、ジャネット・ジャクソンの一連のアルバムを送り出したジャム&ルイスを代表格とするポップなファンクだが、そのプリンスバンドにも在籍し、現在はデヴィッド・サンボーン・バンドのレギュラーであるオルガン奏者のリッキー・ピーターソンがミネアポリスでのセッションを仕切っている。
サウンドはファンキーなのだが、ダンサブルというよりはもっとスウィート系のスムースよりの音になっている。
いやしかし見事にT-SQUAREの音をミネアポリスの色で塗り替えてしまったようなサウンドである。

またLAセッションを仕切っているのはデヴィッド・カヴァーデイル・バンドにもいたダグ・ロッシで、LAのスタジオ系の売れっ子を並べている。
こちらは完全なロック系のサウンドでミネアポリスの音とはコントラストがはっきりしている。
いっそ2枚の別のアルバムとして出してしまってもよかったのではと思えるほどである。

原曲がT-SQUAREなので、テーマを聴くともちろんT-SQUAREなのだが、どちらのセッションでも全く印象の違う曲に生まれ変わっていて、楽しめる。
メイキングのDVDが付いてくるがそれをみるとどちらのセッションでもそれぞれリッキー・ピーターソンとダグ・ロッシがかなりイニシアティプをとっており、安藤のギターソロの構成にまでアドヴァイスしているのがわかるのが面白い。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay