T-SQUARE plus名義の海外録音での最新セルフカバーアルバムであるが、伊東は2曲だけの参加なので、実質的に安藤のソロ・アルバムと言ってもよいのだろう。
録音はミネアポリスとLAの2か所で行われている。
ミネアポリス・サウンドと言えばプリンス、ジャネット・ジャクソンの一連のアルバムを送り出したジャム&ルイスを代表格とするポップなファンクだが、そのプリンスバンドにも在籍し、現在はデヴィッド・サンボーン・バンドのレギュラーであるオルガン奏者のリッキー・ピーターソンがミネアポリスでのセッションを仕切っている。
サウンドはファンキーなのだが、ダンサブルというよりはもっとスウィート系のスムースよりの音になっている。
いやしかし見事にT-SQUAREの音をミネアポリスの色で塗り替えてしまったようなサウンドである。
またLAセッションを仕切っているのはデヴィッド・カヴァーデイル・バンドにもいたダグ・ロッシで、LAのスタジオ系の売れっ子を並べている。
こちらは完全なロック系のサウンドでミネアポリスの音とはコントラストがはっきりしている。
いっそ2枚の別のアルバムとして出してしまってもよかったのではと思えるほどである。
原曲がT-SQUAREなので、テーマを聴くともちろんT-SQUAREなのだが、どちらのセッションでも全く印象の違う曲に生まれ変わっていて、楽しめる。
メイキングのDVDが付いてくるがそれをみるとどちらのセッションでもそれぞれリッキー・ピーターソンとダグ・ロッシがかなりイニシアティプをとっており、安藤のギターソロの構成にまでアドヴァイスしているのがわかるのが面白い。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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