ディメオラのアコースティック・ギターによるビートルズのカバー集である。
ディメオラのアコギと言えば、オヴェイションを駆使した硬質な速弾きというイメージが強いが、このアルバムではオヴェイションの12弦に加え、マーチンD18、コンデ・エルマノスのフラメンコ・ギター、ギブソンとテイラーのアコースティック・ギターと多彩な音色のギターを使い分けている。
選曲は「And I Love Her」,「Michelle」,「I Am the Walrus 」と言った誰でも知っているポピュラーな曲から「I Will」「 If I Fell 」のようなどのアルバムに入っていたっけ?と思わせるような通な曲まで幅広い。
全てレノン・マッカートニーの曲が選ばれているのはひとつのこだわりだろうか。
全曲アビー・ロード・スタジオで8トラックのアナログ・レコーダーで録音されているのにもこだわりが感じられる。
編成はビートルズの原曲のようなストリングスが入っている「Eleanor Rigby 」以外は、ギターのソロもしくは2本のオーバー・ダブにパーカッションだけというシンプルなもので、原曲のメロディーを尊重しながらも、ディメオラのスパニッシュっぽいギターを聴かせるという絶妙のアレンジになっている。
全14曲収録されていて、各曲は3−4分程度のものが多く、演奏は綿密にアレンジされた曲を大事に弾いているという印象で、所謂速弾きは抑えれている。
いい曲を、いいアレンジで、いい演奏をするという音楽の基本が押さえられているアルバムで、ゆったりと安心して繰り返し聴くことができる。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
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Interplay |
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