Kirk Whalum 「Romance Language」 Mack Avenue Records(REN5048) 2012 - U.S.A.  


Kirk Whalum(tenor/soprano sax,flute), Kevin Whalum(vocals), Hugh Peanuts Whalum(vocals), Marcus Finnie(drums), Braylon Lacy(bass), Kevin Turner(e.guitar), Michael Nomad Ripoll(a.guitar), Ralph Lofton(organ), John Stoddart(kb), Bashini Johnson(perc), Javier Solis(perc), George Tidwell(fh)
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ●歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●スムース系

サックス奏者カーク・ウェイラムの最新作はジョン・コルトレーンがヴォーカリスト、ジョニー・ハートマンをフィーチャーした「John Coltrane & Johnny Hartman」へのトリビュート作のような形になっている。

アルバムの1曲目から6曲目まではヴォーカルにカークの弟ケヴィン・ウェイラムをフィーチャーして「John Coltrane & Johnny Hartman」の全6曲をそのままカバーしている。「John Coltrane & Johnny Hartman」はコルトレーンの作品の中では異色とも言える聴きやすいヴォーカル作品だが、それをスムース系のアレンジでハートマンよりも甘めの声のケヴィンのヴォーカルで完全にスムース化してしまっている。

7曲目のアルバムの中では異色の雰囲気の兄弟の伯父ヒュー・ウェイラムが歌う渋くブルージーな曲を挟んで残り3曲はインスト曲が演奏されている。 これら3曲のインストもカーク・ウェイラムお得意のスムース系バラードで、ジャム&ルイスのカバーも演奏されている。

コルトレーンの元のアルバムを知らなければさらっとスムース系ヴォーカルのバラード・アルバムとして聴けてしまうような作品である。 (橋 雅人)



   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay