Lee Ritenour 「Overtime」 Eagle Rock Entertainment(EEB334139) 2004/2012 - U.S.A.  


Lee Ritenour(guitar), Dave Grusin(kb), Ivan Lins(vocal,kb), Patrice Rushen(kb), Harvey Mason(drums), Alex Acuna(perc), Chris Botti(tp), Ernie Watts(sax), Eric Marienthal(sax,flute), Anthony Jackson(bass), Melvin Davis(bass), Dave Carpenter(bass), Barnaby Finch(kb), Oscar Seaton(drums), Kenya Hathaway(vocal), Grady Harrell(vocal), Steve Forman(perc)
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

2004年リリースのリトナーのDVDの初ブルーレイ化である。
2004年リリース時はDVD版とともに今は亡きHD-DVD版もリリースされていたが、当然HD-DVDは廃盤になっているので嬉しいHD対応盤のリリースということになる。
画質は1080i, 音声はLPCMのステレオとDTS-HD Master Audioのマルチ・チャンネルでの収録である。

内容はデイブ・グルーシン、アーニー・ワッツ、アンソニー・ジャクソン、ハーヴィー・メイソンらをフィーチャーしたジェントル・ソウツのリユニオン、それにイヴァン・リンスのヴォーカルが加わった「ハーレクウィン」セット、オスカー・シートン、メルヴィン・デイヴィスの活きのいいリズム隊にマリエンサルらをフィーチャーした2004年時点でのリトナー・バンドのセットに大別される。

内容はジェントル・ソウツのリユニオンが「Captain Fingers」のテンポがえらくスローになっているなど時代を感じさせるものがある一方、新しいバンドのセットではオスカー・シートン、メルヴィン・デイヴィスのリズムの切れ味がすばらしく、グラディ・ハレル、ケニヤ・ハザウェイのヴォーカル陣やクリス・ボッティのゲスト出演が楽しめ、ことの他素晴らしい演奏だ。

さすがに元々HDでのリリースを前提に収録されていただけあって、大画面TVで見るとDVD版よりもはるかにきめ細かい画質が楽しめるし、音声もDVD版のDTSのマルチチャンネルと較べるとかなり抜けがよく聴こえて楽しめる。

またボーナス・トラックとして2011年のモントルーでのリトナー・グルーシン・バンドの演奏が4曲収録されている。

せっかく大画面TVとBDレコーダーを買ったのにこれといったコンテンツがないという人にはお薦めのソフトである。
アメリカ盤だがBDはリージョンコードが日米共通なのでそのまま再生できるのもよい。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay