The Eleventh House with Larry Coryell 「Level One」 Wounded Bird Records(WOU4052) 1975/2012 - U.S.A.  


Larry Coryell(guitar), Alphonse Mouzon(perc), Mike Mandel(kb), John Lee(a.bass), Michael Lawrence(trumpet), Steve Khan(12 st guitar)
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

ギタリストのラリー・コリエルが70年代に率いていたフュージョン創成期のバンド、イレブンス・ハウスが残した3枚目のアルバムの再発盤である。

変態系フレーズなのにキャッチーなテーマ、ファンキーなリズム・セクション、浮遊感のあるコード感覚と当時同じアリスタからアルバムをリリースしていたブレッカー・ブラザーズを連想させるようなサウンドである。 それもそのはずというかこのアルバムより前の2枚のアルバムのイレブンス・ハウスのとランぺッターはランディ・ブレッカー、そして「Rocks」までもレパートリーにしていたのだから、ある程度は雰囲気が似ているのも当たり前なのかもしれない。 このアルバムから加わっているマイケル・ロウレンスの演奏もランディの影響を感じさせるものだ。

初期のウェザー・リポートのドラマーとして知られるアルフォンス・ムザーンはまるでビリー・コブハムのように叩きまくっているが、そこにファンキーなグルーヴ感を持ち込むことによってこのアルバムの良さが増している。

ラリー・コリエルもディストーションのかかった音色で弾きまくる勢いのある演奏をしている。

70年代フュージョン好きにはかなり楽しめるアルバムだと思う。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay