Jan Garbarek/Egberto Gismonti/Charlie Haden「Magico - Carta De Anour」ECM RECORDS (ECM 2280/81) 2012 - Germany  

 

Jan Garbarek (ts,ss),Egberto Gismoti(g,p),Charlie Haden(b)

 
○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間  
R&B                 ○ブラック系       ○歌物・NA C/AOR         
●ラテン系(■ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
○ユーロ系           JAZZ          JAZZFUSIONの中間系    
○ブルース系         ○ロック系       ● ECM

 

ECMレーベルは所属ミュージシャンのレギュラーグループの録音に対し、スタープレイヤー同士を組み合わせた、いわゆるオールスター・バンドでの録音を行う。

本作はオールスター・バンドでの組み合わせだが、まさかの未発表ライブが発売された。

 

北欧サックス奏者のヤン・ガルバレク、南米ギター&ピアニストのエグベルト・ジスモンチ、米Free Jazz創始者の一人チャーリー・ヘイデン・・・この3人のグループ名がMagico

この組み合わせはとても奇異だが、実際に音を聞いてみると納得する・・・これこそがECMマジックなのであろう。

 

これまでMagicoでスタジオ版が2枚。1枚目が好評だったので2枚目という話だったのであろうと思っていたが、まさかMagicoとしてライブを行っていたなんて思わなかった。

そのライブが行われた1981年録音が約30年後に発売されるなんて、非常に驚いた。

この3者とも現在も活動中だが、Magicoとしての活動は近況としては伝わってきていない。

 

本作は本当にみずみずしい音で、つい最近吹き込まれた音と錯覚してしまう。

スタジオ版での完璧な演奏も良いのだが、ライブはその息遣いが伝わって来るようで、臨場感が素晴らしい。

 

“Palhaco”はMagicoのとても美しいバラードで、スタジオ版でもその耽美さは異彩を放っているが、そのライブ・バージョンを聴くことができるなんて夢にも思わなかった。

そしてライブの出来も本当に素晴らしくて嬉しくなってしまう・・・この耽美さをライブでも再現できているのだから。

 

Magicoの曲以外でも、ジスモンチの名曲”Don Quixote”(ドン・キホーテ)が素晴らしい。

これまで”Don Quixote”はスタジオ盤ではジスモンチとナナ・ヴァスコンセロスのデュオ、またライブ盤でジスモンチとヘイデンのデュオの2バージョンがあった。

今回の3つ目になるMagicoバージョンは、それまでジスモンチのピアノメインだったのが、ガルバレクのSaxメインに代わり、これもまた素晴らしい出来になっている。

 

ここのところECMがどこに隠し持っていたのか(?)というライブが突然発売される。

それもハイクオリティで、なぜ当時発売されなかったのかという疑問も出るほどだ。

これはファンとしては嬉しい驚きであり、更に別の音源がでないか期待してしまう。

 

# ECM未発表の掘り起こし路線・・・続けて欲しいですね。 (TKO)

 

 

 

Slow

 

 

 

 

 

Speedy

Light

 

 

 

 

Heavy

Mellow

 

 

Hard

Lyrical

 

 

 

 

Cool

Melodious

 

 

 

 

Out of melody/code

Conservative

 

 

 

 

Progresseve/Tricky

Ensemble

 

 

 

 

Interplay