T-SQUARE 「虹曲 - T-SQUARE plays T&THE SQUARE SPECIAL」 ソニー・ミュージックアーティスツ(VRCL-10108) 2012 - Japan(CD/SACD Hybrid)  


安藤正容(guitar), 伊東たけし(sax,EWI), 坂東慧(drums), 河野啓三(kb)
Guest: 田中晋吾(bass), 以下下記
  ○骨太いストレート系  ●明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

近年毎年恒例となってきた感のあるT-SQUAREのセルフカバー集である。 「虹曲」(にじのうた)とタイトルがつけられた今作は全曲にゲスト・ミュージシャンを迎えているところがなかなか面白い。

1.FACES(1992)「高崎晃(LOUDNESS)(guitar)」
2.RADIO STAR(1990)「日野賢二(bass)」
3.遠雷(1984)「東儀秀樹(篳篥)」
4.ROMANTIC CITY (1991)「coba(accordion)」
5.NIGHT DREAMER (1984)「光田健一(piano)」
6.PLAY FOR YOU(1993)「宮本笑里(violin)」
7.BIG CITY (1989) 「勝田一樹(DIMENSION)(a.sax)」
8.Knight’s Song (1997) 「山本恭司(BOWWOW)(guitar)」
9.TEXAS KID(1979)「山下洋輔(piano)」

というのが演奏曲目とゲストのラインアップだが、ヘヴィメタからクラシック、フリージャズまでかなり幅広い顔ぶれがゲストと参加している。 ゲストは皆、ソロを含めて大きくフィーチャーされており、それにつれてバンドとしてのサウンドもぐっと幅広くなって新鮮に聴こえる。

中でもメタル系ギタリストをゲストに迎えよりロック色を先鋭化させている「FACES」,「Knight's Song」, 従来のT-Sではほとんど聴くことができないアウトしたピアノソロが聴ける「TEXAS KID」、アコーディオンの音色がほのぼのとする「ROMANTIC CITY」あたりが印象に残る。

どの曲もゲストによって古い曲に新しい息吹が吹きこまれ、新しいアレンジで聴けるというのはかなり楽しめる。

いわゆる企画物のアルバムになるのだろうが、なかなかのアタリ企画だと思える。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay