Tom Kennedy 「Just For The Record」 Tom Kennedy Music(TJK2011) 2011 - U.S.A.  


Tom Kennedy(bass), Dave Weckle(drums), Mike Stern(guitar), Charles Blenzig(kb), Jay Oliver(kb), Sarina Suno(violin), Nathn Childers(sax), Bob Albanese(piano)
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●NY系

一時期ステップス・アヘッドに加入していたり、タニア・マリアのバンドなどを経て近年はデイブ・ウェックルとの活動が多かったベーシスト、トム・ケネディーの15年振り、2枚目のリーダー・アルバムである。

全曲ケネディーXウェックルのリズム隊の組み合わせで、1曲目から2人のデュオで聴かせるケネディーの高速ランニングベースはかなりカッコいい。

2曲目のタイトル・ナンバー「Just For The Record」でマイク・スターンが加わるといきなりマイク・スターン・バンドになってしまう。マイク・スターンは2曲だけの参加なのだが、2曲とも聴き終わるとマイク・スターンの印象だけが残っている。この人の個性が強すぎるということなのだろう。

中盤はアコースティック・ピアノとともにウッド・ベースを聴かせたり、ヴァイオリン入りの曲があったりとちょっと落ち着いたベースになる。

後半3曲はサックスが加わり、またちょっとシフトチェンジする。
ソプラノ・サックスでテーマが奏でられるトニーニョ・オルタのカバー「Mountain Flight」はスムース系と言ってもいいような雰囲気である。

全体に80年代フュージョンの色を濃く残していて、参加ミュージシャンのソロもふんだんに聴くことができ、硬軟取り混ぜてオールド・フュージョン・ファン向けのアルバムと言えるだろう。
久々にニューヨーク系などという言葉を使ったような気がする。 (橋 雅人)



   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay