一時期ステップス・アヘッドに加入していたり、タニア・マリアのバンドなどを経て近年はデイブ・ウェックルとの活動が多かったベーシスト、トム・ケネディーの15年振り、2枚目のリーダー・アルバムである。
全曲ケネディーXウェックルのリズム隊の組み合わせで、1曲目から2人のデュオで聴かせるケネディーの高速ランニングベースはかなりカッコいい。
2曲目のタイトル・ナンバー「Just For The Record」でマイク・スターンが加わるといきなりマイク・スターン・バンドになってしまう。マイク・スターンは2曲だけの参加なのだが、2曲とも聴き終わるとマイク・スターンの印象だけが残っている。この人の個性が強すぎるということなのだろう。
中盤はアコースティック・ピアノとともにウッド・ベースを聴かせたり、ヴァイオリン入りの曲があったりとちょっと落ち着いたベースになる。
後半3曲はサックスが加わり、またちょっとシフトチェンジする。
ソプラノ・サックスでテーマが奏でられるトニーニョ・オルタのカバー「Mountain Flight」はスムース系と言ってもいいような雰囲気である。
全体に80年代フュージョンの色を濃く残していて、参加ミュージシャンのソロもふんだんに聴くことができ、硬軟取り混ぜてオールド・フュージョン・ファン向けのアルバムと言えるだろう。
久々にニューヨーク系などという言葉を使ったような気がする。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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