チック・コリアが元ビル・エヴァンス・トリオのリズム・セクションのエディ・ゴメズとポール・モチアンの2人を率いて2010年5月に2週間にわたってニューヨークのブルーノートに出演した際のライブ盤。
ビル・エヴァンスのレパートリーを中心に演奏され、エヴァンスへのオマージュのような形をとっている。
という訳で純粋にチック・コリア・トリオの演奏を聴くというよりも、どうしてもビル・エヴァンス・トリオとの対比という聴き方に無意識になってしまうのだが、そういう観点からいうとチック・コリアとエディ・ゴメスの演奏はかなり饒舌で多弁であり、ビル・エヴァンス・トリオの贅肉をそぎ落としたような美的感覚とは別物の演奏をしている。
一方、モチアンだけは孤高の世界を守っているという印象を受ける。
ただそれはあくまでも対比をするからであって、チックのオリジナル曲の「Another Tango」などで聴ける演奏はチックそのものであり、当たり前のことながらこれはチック・コリア・トリオの演奏である。
またチックの演奏としてはエヴァンスを意識してか抒情的な部分が多いようにも感じられる。
2週間全24ステージからベストトラックが選ばれたという2枚組全19曲の演奏はさすがにどれも素晴らしいもので、エヴァンスの影を振り払って、チック・コリア・トリオの新しい形として聴くべき作品のように思う。(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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